<日中韓首脳会談実施は焦りの証拠?>5年ぶりに会談が実現した意味と、中国を本気にするために必要なこと
中国が李強首相の参加であった意味
岸田首相は、中国による経済的威嚇や東シナ海・南シナ海での力による一方的現状変更に対する懸念を表明し釘を刺した。 一方、中国における本件首脳会合の位置づけが大きく変わることは無いだろう。正に、当初から習近平総書記でなく首相の担当になっていることが、中国側の位置づけを反映している。 主要20カ国(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、新興5カ国の枠組み「BRICS」は習近平、日中韓首脳会合、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会合は首相が通常出席する。従って、習近平が日中韓首脳会談に出席する可能性は、日韓、日米韓の連携がこれまで以上に強力にならない限りは、余り高くない。やはり、自らが強くなることが今後も一番大事なのである。
岡崎研究所