【鳥取】普光院誠が先制点も、ラストプレーの直接FKを決められず悔しい引き分け「練習するしかない」
ガイナーレ鳥取MF普光院誠が、11試合ぶりの勝利を逃した悔しさをあらわにした。7月20日の明治安田J3リーグ第22節・Y.S.C.C.横浜で先制点を決めたものの、ラストチャンスの直接FKを決められず引き分け。未勝利の長いトンネルが続く苦境で、次に向けて懸命に前を向いた。 【動画】前半アディショナルタイム、普光院が右足で合わせて先制! 最後の直接FKはわずかに左へ… ■2024年7月20日 J3リーグ第22節(@Axis:観衆1,806人) 鳥取 1-1 YS横浜 得点:(鳥)普光院誠 (Y)藤原拓也
「決め切る力があれば勝てた」
鳥取は前半アディショナルタイムの45+1分、FW富樫佑太がエリア内右サイドからファーサイドへセンタリング。走り込んできた普光院がスライディングしながら右足で合わせ、先制点を奪った。 「クロスが上がるときはファーサイドの相手の背中を狙ってほしいと、(林健太郎)監督やコーチがシーズン前から言っていた」との狙いを体現。「相手の足が止まって、良いところにボールが上がったので、信じて走っていたのがよかった」と振り返るプレーで均衡を破った。 第11節以降は2分け8敗、前節まで10試合未勝利の苦しい戦いが続く鳥取は後半、58分に失点。それでも後半アディショナルタイムの90+7分、ゴール前中央でFKのチャンスを得る。表示されたアディショナルタイムは5分、ラストプレーになると思われる状況で、普光院が直接ゴールを狙ったが、わずかに左へ。直後に試合終了のホイッスルが鳴ると、背番号14は顔を覆ってピッチに突っ伏した。 これで11試合未勝利、17位と苦しい状況は変わらず。「あそこで決め切る力があれば勝てた。練習するしかない」と悔しがった普光院は、今後に向けて「簡単に勝てる試合はないし、相手も勝とうとしている。相手より一歩でも走る、一歩でも早く戻る、目の前の相手に負けない。そういう基本的なことが勝利に結びつくと思う」と強調した。 取材・写真◎石倉利英