はやぶさ2が目指す小惑星「1999 JU3」、この符号はどういう意味なの?
はやぶさ2が向かう小惑星「1999 JU3」。これは小惑星に付けられる仮符号であって、イトカワのような名前がまだ付けられていません。しかし、この「1999 JU3」という符号、どういう意味と規則があるのでしょうか? ざっくり言うと、その小惑星が発見された年月と発見された順番を示しています。1999は、容易に想像が付きますね。1999年に発見されたという意味です。そのとなりのJは、発見された月です。AからYまで、月の前半と後半がそれぞれ割り振られています。Aなら1月1日から15日、Bなら1月16日から31日というように、Yまで割り振られています。ただ、アルファベットのIは、数字の1と間違いやすいので使われていません。 右側のU3は、発見された順番です。こちらもAからZまで25が割り振られています(ここでもアルファベットのIは使いません)。26個以上発見されると、後ろに1という数字が付きます。26番目ならA1、51番目ならA2といった順です。
こうなってくると何番目なのか分かりにくくなってきますね。アルファベットの後ろにある数字に25をかけて、アルファベットに当てはめられている数字を足してみましょう。「1999 JU3」の場合は、Uが20ですから、 3×25+20 になります。したがって、1999年(1999)の5月1日~15日(J)の期間に、95番目(U3)に発見された小惑星という意味になります。 ちなみにイトカワは、もともと「1998 SF36」という符号が付いていましたが、はやぶさ打ち上げ後の2003年8月に、ロケット開発に尽力した故糸川英夫博士にちなんで、イトカワと名前が付けられました。 はやぶさ2が目指す「1999 JU3」にはどんな名前が付けられるのでしょうか? 楽しみですね。 【THE PAGE特集】 小惑星探査機「はやぶさ2」打ち上げ生中継