夏の甲子園で輝いた…プロ入りしなかった天才(5)マー君じゃない”最強エース”
プロ野球で活躍する選手の中には、甲子園大会で鮮烈な印象を残し、高校時代の輝きをそのまま放ち続ける選手がいる。一方で、聖地で見事な活躍を見せながらもNPBには進まなかった選手も少なくない。そこで今回は、プロ入りはしなかったが夏の甲子園で輝いた天才を紹介する。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
松橋拓也
出身校:駒大苫小牧(南北海道) 投打:右投右打 生年月日:1987年7月26日 2004年、2005年に夏の甲子園連覇を成し遂げた駒大苫小牧。田中将大(現:楽天)とともに活躍し、チームを支えたのが松橋拓也だった。 高校2年夏、東海大甲府(山梨)との試合で甲子園初登板を果たした松橋。3イニングを投げて3失点という苦しいピッチングになったが、2年生の段階で最速147km/hを投じたように、すでに能力の高さを見せつけていた。 最後の夏はエースナンバーを背負い、甲子園に帰ってきた松橋。エースの役割をしっかりとこなし、チームを牽引した。 京都外大西(京都)との決勝戦は5回途中まで投げて1失点というピッチング。胴上げ投手は田中だったが、試合を作った松橋のピッチングも見事だった。 卒業後は明治大学で野球を続けたものの、公式戦での登板は果たせなかった。それでも、57年ぶりとなる夏の甲子園連覇の原動力として、色褪せない活躍を見せたことは間違いない。
ベースボールチャンネル編集部