俳優・三浦浩一、同業の息子のデビュー時には“一切手助けしない”宣言。両親の名前を伏せても全国区に「あいつは自分の力で頑張っている」
三浦さんは現在、2024年10月4日(金)に初日を迎えるミュージカル『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』の稽古の真っ最中。 「もともとは小説で、それが漫画になって、アニメになって、今回初めてミュージカルの舞台になったんだけど、これにも悪いヤツで出るんですよ。これもとんでもない悪いジジイでびっくりしました(笑)。 ――ミュージカルということは、歌って踊って? 「一応ね。子どもたちがメインなんですけど、オーディションで選ばれたこの子どもたちがすごいんですよ。僕は曲数も少ないけど、ただものじゃないの、この子どもたちが。もちろん、大人のキャストもアンサンブルの皆さんもすばらしい!! 主人公の日本の女子大生・本須麗乃は、本に埋もれて亡くなり、異世界に行って子どもになっちゃう。子どもたちはセリフの分量も歌も半端ないんだけど、セリフは最初から入っているんですよ。演出家が『もう覚えているのか?』って言うぐらいすごい。半端じゃない。本当に今どきの子はすごいなと思って。 僕は2曲歌うのと、あとはコーラス。そういった意味ではみんなに比べれば少ないんですけど、これ子どものミュージカルだと思ったら大間違いで、話の内容はものすごくしっかりしていて大人の人が見ても感動する作りだと思います」 ――今後映画も続きますね。 「そうですね。『ぴっぱらん!!』が11月に公開になって、来年も『囁きの河』(大木一史監督)という映画があります。4年前の大洪水で氾濫した熊本県の球磨川のほとりにある人吉旅館も大変な目にあったんですけど、ボランティアのおかげでなんとか再建したその旅館の主の役をやらせていただきました。 あと、来年は戦後80周年なので、それに向けて太平洋戦争末期の陸軍の精神病院を題材にした映画『ハオト』(丈監督)もありますけど、もっともっとという思いはあります」 ――カンヌ国際映画祭に行くのが夢だそうですね。 「そうそう。死ぬまでに行きたいですね。カンヌじゃなきゃいけないということでもないんだけど、この世界でやっていると、やっぱり海外の映画祭とかで脚光を浴びたいという思いはありますよね。 あと、妻が亡くなって5年になりますけど、彼女の夢がシアター365みたいな劇場をつくることだと話していたと聞いたので、その夢をかなえてあげたいと思っています」 間もなく舞台の初日、『ぴっぱらん!!』の公開も控え、仕事に、夢の実現に向けて忙しい日々が続く。(津島令子)