小池百合子都知事が3選出馬「出発式」 外は厳戒、中はソフトムード 赤ちゃん連れ女性も
任期満了に伴う7月7日投開票の東京都知事選が20日告示され、3選を目指す無所属現職の小池百合子氏(71)は、都庁近くの西新宿の事務所内で出発式。女性を中心に支援者約30人が集まり、子供連れや赤ちゃんを胸に抱いている若い母親の姿も多数。時折赤ちゃんが泣き声を上げるソフトムードの会場とは打って変わって、周囲ではSPが厳重な警戒態勢を敷いた。 【写真】知事役に挑戦する鈴木保奈美、小池百合子知事の「たたずまいや雰囲気」を参考に? 届け出順が5番となった小池氏は午前10時半ごろ、〝勝負カラー〟の緑色のジャケット姿で到着。支援者から拍手で迎えられ、声援を受けた。事務所には七夕をイメージした飾り付けもあり、「ファイト百合子」「すてきな東京にしてください!」などの支援者のメッセージが貼られている。 小池氏は支援者の前に立つと、「キーワードは『首都防衛』。都民の命、暮らしを守り、経済を発展させていく」など、先日発表した公約の内容などを、身ぶりを交えながら力説。 「どうかみなさん、この3期目の戦いお支えください。この東京が世界で1番の都市となるように、1番の部分をさらに磨いていくようにご協力、ご支援よろしく申し上げまして、出馬のごあいさつとさせていただきます。がんばります」と結んだ。公務を優先するということで約10分間の訴えかけとなった。 小池氏もあいさつ冒頭に「今回は大丈夫かと不安を抱きながら」と触れたが、4月の衆院東京15区補選で乙武洋匡氏(48)の応援に入った際、つばさの党の〝妨害行為〟に遭っている。事務所担当者は「このことで(警視庁の)警備レベルがより高まっているようだ。初日から外でやると近隣に迷惑もかかるし、ものものしいムードになる」と悩みを語った上で、「街頭はぜひともしていきたい。選挙戦の様子を眺めながらになるだろう」と話した。 小池氏のほか、都知事選には無所属新人で前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)、無所属新人でこの日立候補に伴い参院議員を自動失職した蓮舫氏(56)ら、午後2時15分現在で過去最高の51人が立候補を届け出ている(届け出順)。