アンチェロッティ、エンバペの活躍を喜ぶ「彼の適応期間は終了と言ったはずだ。私の言葉もたまには当たるんだよ(笑)」
22日のラ・リーガ第18節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセビージャ戦に4-2で勝利した。カルロ・アンチェロッティ監督は試合後、FWキリアン・エンバペの活躍に満足感を表している。 マドリーはこの試合の10分、エンバペの強烈なミドルシュートが決まって先制。20分にはMFフェデ・バルベルデもミドル砲を決めて加点し、34分にFWロドリゴ、53分にエンバペのアシストからMFブラヒム・ディアスもネットを揺らして合計4ゴールで勝利した。 この試合の前日に「エンバペの適応期間は終了した」と話していたアンチェロッティ監督は、同選手がその言葉通りの活躍を見せたことを喜んだ。試合後会見で、次のように語っている。 「彼は反省もしてきたし、そういった姿勢のおかげで難しい状況を克服することができた。そのクオリティーを発揮できるようになったね。昨日、私は『彼の適応期間は終了した』と話したが、今日はそのことが示されたわけだ。私だって、ときには正解を口にするってことをね(笑)」 公式戦ここ5試合を4勝1分けで終えるなど調子を上げるレアル・マドリー。アンチェロッティ監督はきっかけとして、クラシコ(0-4)に続いて敗戦を喫した11月5日のチャンピオンズリーグ・ミラン戦(1-3)を挙げている。 「ミラン戦で自分たちを省みて、足りないものを明確にすることにした。足りなかったのはプレーに臨む姿勢、団結心、コレクティブなプレー、もう少し走ることだ。私たちはすべきことを再びするようになった」 「ミラン戦の敗北から厳しい2ヶ月間を過ごしたが、私たちは少しつづ良いプレーを見せられるようになった。エンバペも同様にね。私たちは“グッド”で今年を終える……そう、“グッド”くらいにしておこうじゃないか。2025年への期待を込めてね」 アンチェロッティ監督は会見の去り際に、取材する報道陣に対してクリスマスのメッセージを送っている。成績が安定せず、さらに負傷者も続出する中で「生き残りながら2024年を終えたい」と語り続けてきた同指揮官は、それにちなんだジョークを飛ばした。 「全員にメリークリスマスを。私たちは生きてここまでたどり着いた。私も、君たちも含めた全員がね(笑)。私がこれまで行ってきた記者会見は、君たちにとって、ときに退屈だっただろうに……。では、幸せなクリスマスを願わせてもらうよ」 アンチェロッティ監督は報道陣から拍手を受けながら会見場を去っている。