森且行「オートレーサーを目指した理由。SMAPの5人と出会えたから今の僕がある」
◆自分のなかでは今もSMAPの5人は「仲間」 アイドル時代はいつも6人で一緒にいて、いろんなことを経験させてもらいました。楽しかったり、苦しかったり、怒られたり、褒められたり……。 すべてがつまった時間と言いますか、まさに青春ですよね。そこを6人で駆け抜けていった。本当に濃い時間を過ごしました。他の5人がどう思っているかわかりませんが、僕のなかで今でも彼らは「仲間」です。 スケジュールもハンパじゃなかったですからね、当時の芸能界は。限界まで体を動かして、無茶なことも結構やったと思うんですよ(笑)。休みなく仕事をして、1日に何回もコンサートをしたり。終わったら担架で運ばれるくらい疲れ切っているのに、ファンの歓声を浴びると全部吹き飛んじゃう。その繰り返しが、自分の血肉になったのだと思います。 5人になったSMAPは、あっという間に大きなグループになっていきました。もともと5人の力がすごすぎて、僕なんか全然ついていけてなかった。だから僕が抜けたところですぐに日本一になるだろうなと思っていましたし、僕は僕で「これから違う世界で頑張るしかない!」と決意を新たにしていました。 レースで使うヘルメットには、SMAPのメンバーカラーの6つの星を描いています。あの6色の星を見ていると勇気が湧いて、力をもらえる気がします。 メンバーとは、今も連絡を取り合って、何かあるたびにLINEしています。今回の映画のことは恥ずかしすぎて言えてないですが。そもそもみんな忙しいから、僕に興味なんかないんじゃないかな?(笑)
◆自分にはオートレースしかできない。だから走り続けたい 僕は現在50歳。大変なこともありますが、少しでもその中にある楽しいことを見つけるよう努力しています。一日一日を楽しんで生きていくことが大事だと思うので。 たとえば今日はこうしてたくさんの媒体に取材していただいていますが、実は僕、仕事の中で取材されることが一番苦手なんです(笑)。だから普段は、ほとんどインタビューを受けません。 今日もここに来るまでユウウツだったんですけど、いざ受けてみると、いろんな話ができて楽しいんですよね(笑)。だから何でも、そうやってプラスの部分を見つけて楽しみに変えていくといいのかなと、今はそんなふうに考えています。 僕が今でもオートレースを続けているのは、オートレースにしか自信がないからです。それしかできない。だから走り続けたいですし、もう一度日本一になりたい。 身体に爆弾をたくさん抱えているのでどうなるかはわかりませんが、一生懸命楽しんで、もう一回あの舞台に立って日本一を目指せるよう、これからも努力し続けたいと思います。 (構成=上田恵子、撮影=本社・武田裕介)
森且行
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