ル・マンでポール獲得のポルシェ、デイトナとの2大24時間レース制覇へ「達成できたらすごいこと」
ル・マン24時間レースをポールポジションからスタートするポルシェ。ライバルたちからも有力候補の一角と見られている。 【リザルト】2024年ル・マン24時間:スターティンググリッド ポルシェ963は1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースを制しているため、スポーツカーが戦う24時間レースを同じ年にふたつ制するという偉業がかかっているのだ。 マット・キャンベル、フレデリック・マコヴィッキィとともにポルシェ5号車をドライブするミハエル・クリステンセンは、フォルクスワーゲン・グループとそのパートナーであるペンスキーにとって、この2大レースでトップの座を獲得することは非常に重要なことだと感じている。 「それはすごいことだよ」と彼はmotorsport.comに語った。 「正直なところ、その一部になれたら最高にクールなことはたくさんある。ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのためにこのレースで優勝するのが夢なんだ」 「ポルシェにとって20回目のル・マン総合優勝になるし、ロジャー・ペンスキーにとってル・マンでの初優勝になる。ロジャーの成功はご存知の通りだ」 「ロジャーにとってもポルシェにとっても大きなマイルストーンになるし、僕たちドライバーにとっても大きなマイルストーンになる。それに関わるなんてドライバーにとっては夢だよ」 ポールポジションを獲得したポルシェ6号車のローレンス・バンスールは、次のように付け加えた。 「もし勝てれば、非常に大きなことだ。ペンスキーにとってもね。もしそれが達成できれば、象徴的な年になるだろう」 ひとつのマニュファクチャラーがデイトナとル・マンを制したのは、1990年が最後となる。グループCのジャガーXJR-12以来だ。 ポルシェにとっては、1987年にアル・ホルバートとデレック・ベルがポルシェ962Cでデイトナとル・マンを制している。 ポルシェのLMDhディレクターであるウルス・クラトレは、ドイツのマニュファクチャラーが耐久レースで勝つことを期待されるのは、その歴史を考えれば当然のことだと語った。 「ここル・マンで勝つために1年前から取り組んできた」 「デイトナで優勝し、ル・マンで優勝し、レース後の月曜日には『チャンピオンシップを獲得することがいかに重要か』と聞かれるだろう」 「耐久レースのポルシェと言われる以上もちろん勝ちたいし勝たなければならない。とても大切だから、すべてのレースで勝ちたいんだ」 「1回目に勝ったら、2回目も勝たなければならないし、3回目もトロフィーを維持するために勝たなければならない」 「それは良いことではあるが、ポルシェやペンスキーと競争するのはプレッシャーでもあるんだ」 「ペンスキーは今年、インディ500にも勝ったし、多くのことを達成している。ポルシェとペンスキーとともに勝つことができたら本当にうれしい」 「ロジャーについても忘れてはならない。彼は本当に24時間レースで勝ちたいと思っている。このブランドでそれを達成するというのは、みんながプッシュする後押しになるんだ」
Rachit Thukral