<攻める・22センバツ倉敷工>選手紹介/7 頼風希内野手/花房東也内野手 /岡山
◇自作ソングで場和ませ 頼風希(より・ふうき)内野手(1年) 試合前に組む円陣で、「ふいに出てきた」という自作ソングを披露し、場を和ませるムードメーカーだ。 甲子園を目指すようになった原点は、倉敷工が前回、出場した2009年の第81回センバツ。叔父の頼宏樹さんが主将を務めていた。金光大阪との開幕試合で劇的な逆転サヨナラ勝ちをした瞬間は、今でもはっきりと覚えている。「『倉工の選手として絶対に出てやる』って思った」 投手として、中継ぎでの起用も期待されている。1年生ながら頭角を現し、変化球を操る投手が多いチームで、130キロ中盤の直球が持ち味。一方、打撃でもスイングスピードを上げるべく、素振りを重ねてきた。甲子園では投打両面で「大暴れ」を目指している。 ◇守備と犠打に強い自信 花房東也(はなふさ・はるや)内野手(1年) 体験入学で倉敷工を訪れ、高田康隆監督の人柄やチームの明るい雰囲気にひかれた。「自分が行くところはここだ。ここでプレーしたい」と感じ、入学を決めた。 昨年末の練習中、イレギュラーにはねた打球が顔面を直撃し、鼻を粉砕骨折する大けがをした。今まで感じたことのない捕球への恐怖を感じるようになったという。「球にはビビったことがないのに」という悔しい気持ちをバネに基礎練習を重ね、以前より強い気持ちで捕球に臨むようになった。 センバツ開幕まであと少し。遊撃手としての出場を果たすため、筋トレやストレッチに入念に取り組む。「守備と犠打には自信がある。できることを精いっぱいしたい」