大阪モデル「赤信号」通天閣・太陽の塔が悔しい赤色点灯
大阪モデル「赤信号」通天閣・太陽の塔が悔しい赤色点灯
大阪府は3日、緊急の「新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、府独自基準「大阪モデル」を非常事態を示す「赤信号」へ引き上げることを決定。同日午後8時ごろ、通天閣(大阪市浪速区)や太陽の塔(吹田市)のネオンも赤色に点灯した。 【写真特集】12月に入り、通天閣はエメラルドグリーンに輝いていた
同会議によると、府内の医療体制がひっ迫していることなどを理由に、府は今月4日から15日までの間、不要不急の外出を控えるよう呼びかけるとしている。
通天閣の干支の引継ぎは中止が決定
通天閣では、午後8時ごろ、今回の赤信号点灯決定で、府からの依頼を受け、ネオンを12月恒例のエメラルドグリーンから赤色に変更した。また、通天閣では、28日に予定していた毎年恒例の行事「干支の引継ぎ式」を今年は中止することを同日発表した。
通天閣社長「インパクトにはなるが、地域経済に与える影響が」
通天閣観光の高井隆光社長は「きょうの昼ごろ、府から赤点灯の要請をいただきました。みなさんのインパクトにはなるんですが、地域経済に与える影響は計り知れないなあという思いもあったので、二つ返事で答えにくかった」と、今回の点灯が苦渋の決断だったことを明かした。 しかし「赤く通天閣が灯ることによって、みなさんの心に感染拡大防止の意識が高まるきっかけになればと切に思います。コロナが落ち着いて(大阪モデルの休業などの要請が解除となる基準の)緑色に点灯にした時は、みんなで(笑)ながら喜びをわかちあいたい。それまでの辛抱、我慢ですわ」と悔しさをにじませながらも、気丈に話していた。
赤点灯は11日までを予定
高井社長によると、通天閣での赤信号点灯は府とも協議し、11日まで予定している。12日から31日までは、医療従事者への感謝の気持ちを表すため、青いライトアップを考えていると話していた。