〔東京外為〕ドル、157円台前半=FOMC控え小動き(11日午後3時)
11日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、FOMCを控えた様子見ムードが強い中、1ドル=157円台前半で小動きとなっている。午後3時現在は、157円26~32銭と前日(午後5時、157円00~00銭)比26銭のドル高・円安。 前日の海外市場では、米長期金利の上昇を受け、一時157円10銭近くまで買われた。前週末に公表された5月の米雇用統計が強く、利下げ観測が後退していることが背景。東京市場もこの水準を引き継いでスタートした。仲値に向けては国内輸入企業のドル買いが優勢で、じりじりと上昇。正午すぎには157円30銭を超える場面もあった。 ただ、その後は上値重く推移。12日に米CPIやFOMC結果公表、週末には日銀金融政策決定会合が予定されており、「内容を見極めたいとの雰囲気が強い」(外為仲介業者)という。朝高の日経平均株価が上げ幅を縮小したことも、ドル円の上値を抑えているようだ。 もっとも下値も堅く、午後2時半すぎには一時的に157円15銭付近まで下落したが、すぐに元の水準に戻した。「FOMCでは年内の利下げ想定回数が引き下げられるとの見方が広がっており、ドル円の先高観は強い」(大手邦銀)と指摘される。 ユーロは対円、対ドルでこう着。午後3時現在は、1ユーロ=169円35~35銭(前日午後5時、169円00~01銭)、対ドルでは1.0765~0765ドル(同1.0764~0765ドル)。