〔米株式〕NYダウ続伸、63ドル高=ナスダックは安い(18日午前)
【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク株式市場は、5月の米小売売上高が市場予想を下回ったことで利下げ期待から買いが先行し、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比63.93ドル高の3万8842.03ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は15.96ポイント安の1万7841.06。 米商務省が18日発表した5月の小売売上高は前月比0.1%増加と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.2%増を下回った。変動の激しい自動車・同部品を除くと0.1%減(同予想0.2%増)だった。米景気先行きに警戒感が強まる中、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの可能性が再び意識された。 ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は18日、米FOXビジネスの番組に出演し、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期について、「データ次第だ」との認識を改めて示し、年内の想定利下げ回数などへの言及は避けた。 ダウ30種構成銘柄ではアップル、インテル、ベライゾン・コミュニケーションズが上昇。ボーイング、ウォルト・ディズニーなどが下げている。その他では一部金融機関がマイクロン・テクノロジーの目標株価を引き上げ、マイクロンは堅調に推移。エヌビディア、クアルコムなど半導体関連銘柄も上昇している。