百貨店だけじゃない、「中国人団体旅行解禁」歓迎の6銘柄
久しぶりに解禁された、中国人の訪日団体旅行。“爆買い”の勢いはコロナ禍前を上回るかもしれない。写真は2016年撮影(撮影:梅谷秀司)
8月10日はオプションSQ(特別清算指数)算出日だった。翌11日は「山の日」の祝日で取引所が休場だったため、清算値決定は10日に前倒しされたが、その日経平均先物SQ値は3万2013円。一方、10日の日経平均株価の安値は始値と同じ3万2015円だった。 日経平均の日中の値幅の中にない(一度もタッチしない)SQ値のことを「幻のSQ値」というが、下方向での「幻のSQ値」というのは珍しい。下値に需要の多い現物株の地合い、つれて底堅い株価指数という、今の相場を象徴するようなSQとなった。 8月4日の日経平均が一時3万2000円を割れたため、7月12日安値(3万1791円)を試す動きが警戒された1週間だったが、結局3万2000円を割り込んだのは8月7日寄り付き直後(3万1830円)だけ。10日安値の3万2015円とともに2回ほど際どい場面があったものの、あとは3万2200円前後を下限とする底堅い動きに終始して、7月安値を切らずに週末を迎えた。 上値も3万2500円台が上限だから、基本は膠着状態。なお25日移動平均線の水準を回復できておらず、劣勢は否めないが、ここから3万2000円台後半まで歩を進めてくると、形勢逆転の目も出てくる。 決算発表が一巡して手がかり材料が乏しくなる時期を迎え、米国株も調整色が強い地合い下にあるものの、約1カ月ぶりに1ドル=144円台に乗ってきたドル円相場が再び「円安=株高」の追い風として吹くか、見守りたい。
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岩本 秀雄