現役の保育園栄養士が明かす!「保育園だと食べるのに家だと食べない」の謎
こんにちは。現役の保育園の栄養士のkanaです。保育園の連絡帳の食事欄に毎日並ぶ【完食】の文字。保護者の方からよく「家では全然食べないのになぜ保育園だと食べるの?」と質問されます。今回は、その謎にお答えします。 【頭のいい子の育て方】全国トップレベルの子どもの親が「絶対にやらないこと」
保育園の栄養士が教える!「保育園だと食べるのに家だと食べない」の謎
新年度が始まりました。1歳~2歳の新入園の子たちは大泣き、ギャン泣き、大パニックです。毎年この時期は給食室まで泣き声が聞こえてきます。 いきなり知らない場所に連れてこられ、お父さん、お母さんと離れ、周りにいるのは知らない大人やお友達。私たち大人に置き換えると、突然外国か宇宙かなんかに連れていかれ、独りぼっちにされる感覚でしょうか。 私はこの時期は手が空くと給食室を飛び出し保育室に入ります。泣いている子を抱っこしたり、一緒に遊んだり、給食を食べる様子を見たりその中で気付く日々の小さな出来事を大切にしています。 でも、新年度にあんなに号泣していた子たちも、いつの間にか落ち着いた園生活が送れるようになりますので、安心してくださいね。
園生活にも慣れた頃、新たな悩みが……
さて、生活が落ち着くと次に出てくる悩みに多いのが【食】。園の連絡帳の食事欄に毎日並ぶ「完食」の文字を見て、家ではあまり食べないのに……と不思議に思う保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私は保育園栄養士歴14年目になりますが、今も昔もお悩みの断トツナンバーワンが「保育園だと食べるのに家だと全然食べてくれない」です。今回はこの謎に迫りたいと思います。
保育園だと食べる理由 ①環境の違い
保育園だとクラスのお友達たちと毎日同じ時間に食べることになります。みんなと同じメニュー、同じ量、同じ食器。子どもたちは【同じ】ことに安心感を覚えます。 また園では活動時間がしっかりとあり、自然にお腹が減るリズムがつくられます。お友達が食べる姿を見ることができるのも、食事が進む大きなポイントです。 ご家庭ではその子専用の食器をいくつか用意して今日はどの器で食べるか一緒に決めたり、大人も一緒に美味しそうに食べてもらえると食欲がアップするかもしれません。「食べてくれると嬉しい!ありがとう。」「一緒に食べると美味しいね。」など子どもが心地よくなる声掛けもおすすめです。