【日経平均株価考察】米利下げペース鈍化で、日本株も上値が重い展開か
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日経平均株価は一時4万円台を上回る
2024年12月13日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比378円70銭安の3万9470円44銭となりました。下げ幅は一時、600円を超えました。5営業日ぶりの反落です。このところ上昇が続いており、前日には一時、4万91円と、およそ2カ月ぶりに4万円台を上回っていたことから、利益確定売りも出やすい局面でした。 今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比86ドル安の4万3828ドルで終えています。7日続落です。7日続落となるのは2020年2月以来4年10カ月ぶりです。 一方で、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)はいずれも上昇していることから、東京市場でもアドバンテストや東京エレクトンなど、値がさの半導体関連銘柄が買われる動きになりそうです。 外国為替市場で円相場は1ドル=153円台後半と円安・ドル高傾向にあることから、自動車や機械など輸出関連銘柄も買わやすいでしょう。ただ、心理的節目となる4万円では戻り待ちや利益確定の売り待ちの投資家も多く、上値が重い動きになることも予想されます。 今週は17~18日に、米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。0.25%の利下げに踏み切ると市場は織り込んでいます。サプライズはないと予想されていますが、利下げが行われなかった場合には相場が大きく動く可能性もあります。投資家の関心はすでに、2025年の利下げペースがどうなるかという点に集まっています。パウエル議長の記者会見の発言やFOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)などが注目され、その内容によっては、相場が振れる可能性があるので注意が必要です。 18~19日には、日銀の日銀政策委・金融政策決定会合が開かれます。12月会合では利上げを見送る方針です。こちらもサプライズはないと見られていますが、追加利上げに踏み切った場合には、円高に振れる可能性があります。政策金利据え置きの場合でも、今後を占うという点で、19日の植田和男総裁の記者会見が注目されます。こういったことから、週半ばまでは様子見傾向になることも考えられます。