『鬼滅の刃』の主人公は冨岡義勇の予定だった? “柱”たちにまつわる5つの小ネタ
現在、『鬼滅の刃』のTVアニメ最新シリーズにあたる『柱稽古編』が放送されている。同エピソードは鬼舞辻無惨との決戦に向け、鬼殺隊の面々が猛特訓に励むというストーリーで、“柱”たちの活躍が大きな見どころの1つだ。 【写真】『鬼滅の刃』場面写真(複数あり) そこで今回は、原作やアニメで触れられていない要素にも踏み込みつつ、柱たちにまつわる小ネタについて紹介していきたい。 ●実は“東京出身者”の集まりだった柱たち 本編ではあまり触れられていないが、柱たちはほぼ全員が東京出身だ。『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』によると、水柱・冨岡義勇の出身地は豊多摩郡野方村とされており、これは現在でいう中野区に相当。また蟲柱・胡蝶しのぶは北豊島郡滝野川村、風柱・不死川実弥は京橋区の生まれで、それぞれ現在の北区と中央区にあたる。 元炎柱・煉獄杏寿郎の出身地は、『サザエさん』の街で、かつて“都心の軽井沢”と呼ばれていたことで知られる世田谷区の桜新町。また恋柱・甘露寺蜜璃の出身地は港区麻布台なので、ファンのあいだでは“大正の港区女子”とも言われている。さらに山生まれである霞柱・時透無一郎の出身地は八王子・景信山、岩柱・悲鳴嶼行冥の出身地は青梅・日の出山だという。 若干イレギュラーなのは蛇柱・伊黒小芭内で、太平洋に浮かぶ八丈島の八丈富士出身なのだが、伊豆諸島なので行政区分としては東京都にあたる。 そんななかで出身地不明となっているのは、元音柱の宇髄天元。忍の一族という特殊な出自ゆえのことだと思われるが、忍者の里といえば三重県の伊賀もしくは滋賀県の甲賀なので、唯一の“非関東出身”なのかもしれない。 ●しのぶさんは天然? 度々周囲を困惑させる感性 しのぶといえば、冷静沈着で理知的なイメージのキャラクター。義勇の言動にツッコミを入れることも多く、常識人のポジションに見えるものの、実は公式で“天然キャラ”と明言されている。 その独特の感性がよく伝わってくるのが、『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』で紹介されている逸話だ。胡蝶姉妹が栗花落カナヲを引き取った際、彼女に名前を付けることになったのだが、そこでしのぶは「スズメ」や「ハコベ」、「カマス」や「とびこ」など、およそ人名とは思えないものを多数提案し、姉のカナエを動転させてしまったという。 さらに自身が飼っている金魚にも「フグ」という名前を付けており、独特すぎるネーミングセンスを持っていることが分かる。 さらにしのぶは恋愛音痴なところもあり、甘露寺から恋の相談を受けた際には、脳の反応や心拍数などの観点から“研究論文”のようなアドバイスを行っていたことが明かされている。 ●煉獄さんの魂を受け継いだ恋柱 今は恋柱として柱の一角を立派に務めている甘露寺だが、元々は煉獄の継子(弟子)だった。『鬼滅の刃 外伝』に収録されているスピンオフ『鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 外伝』では、鬼殺隊士になったばかりの甘露寺が煉獄に修行を付けてもらっている場面が描かれている。 当時の甘露寺は煉獄から「炎の呼吸」を学んでいたが、その剣技に上手く馴染めず、鬼殺隊を辞めるか悩むほどに追い詰められていたという。しかし煉獄の助言によって励まされ、その後「恋の呼吸」という独自の呼吸法を編み出すに至った。 「恋の呼吸」と「炎の呼吸」は一見全く異なる剣技に見えるものの、誰かを守るために力を発揮する呼吸法であることが共通点。『刀鍛冶の里編』で身を呈して炭治郎たちを守った甘露寺は、煉獄の姿と重なるところがある。 なお、煉獄は訓練があまりに厳しすぎるため継子が1人もいないという設定だが、過去の甘露寺は悲鳴を上げながらそのしごきに耐えていたようだ。