絶品!マイタケの原木栽培に挑戦
『やさいの時間』12・1月号の巻頭特集では、「冬の室内でもできる! らくらくキノコ栽培」として、さまざまなキノコの栽培方法を紹介しています。誌面で紹介しきれなかった内容を取り上げる「こぼれ話」では、キノコ栽培のプロである富士種菌の相場翔平さんに、「ちょっと難しくて育てがいあり!」というマイタケの栽培方法を教えてもらいました。 みんなのキノコ栽培の写真
原木+菌床のハイブリッド栽培で、かぎりなく天然ものに近い味に
最近では菌床栽培したものが身近になったマイタケですが、かつては人工栽培が難しく、見つけると喜びのあまり舞い踊ったことからその名がついたともいわれます。相場さんによると、「自然で育った天然マイタケは、まさに絶品。でも、人工的な菌床栽培は実現できても、原木栽培はなかなかうまくいきませんでした。近年、原木栽培の技術の進歩によって成功率がアップしたんですよ」とのこと。 今では、インターネットの通信販売などで栽培キットを入手できるようになり、家庭菜園でも育てられるようになっています。今回は、プランターでの栽培方法を教えてもらいました。
3~6月に植えて、9月下旬~11月に収穫。植えつけ方で収穫サイズが変わる
今回利用する栽培キットの場合、植えつけの適期は3~6月、収穫は9月下旬~11月。一度植えれば2~3年は収穫できます。 マイタケの栽培キットは、長さ15cmほどの短木に菌床をまとわせたもの。スーパーなどで売られているくらいのサイズに小さく育てるなら、1つ1つの短木の間隔を離して植えます。短木どうしをぴったりくっつけて植えると、ひとかかえもあるほど大きなマイタケが収穫できます。好みで育ててくださいね。 なお、有機物多いとうまく育たないので、栽培には落ち葉(なければ腐葉土)と、新しい赤玉土を使うのがポイントですよ。 【用意するもの】 マイタケの栽培キット(今回は3セット分)、深い横長プランター(今回は幅約55cm×奥行き約30cm×深さ約30cm、容量約25Lのプランターを使用)、鉢底ネット、赤玉土(中粒)、落ち葉(なければ腐葉土)
【育て方】 ① プランターに赤玉土と短木を入れる プランターの底が見えなくなるくらいに、赤玉土を均一に敷く。鉢底の穴から赤玉土が落ちるようなら、鉢底ネットを敷いてから入れるとよい。赤玉土の上に、短木を3セット分置く。今回はくっつけて置いた。