大阪府・松井知事定例会見11月29日(全文1)2年後、マラソンゴール市内中心に
北陸新幹線について
日本経済新聞:日経新聞の〓キノシタ 00:06:59〓です。北陸新幹線について伺いたいと思います。12月5日に東京で早期整備への決起大会がありますが知事は出席する予定はありますか。 松井:今ちょっと日程調整しておりますが、僕が出席しない場合は誰か代理が出席することになります。だから大阪府としては出席をするということです。 日本経済新聞:今のところ31年に着工、46年完成というスケジュールですが、知事ご自身は前倒しというのは、どのくらい前倒しすべきだとお考えでしょうか。 松井:いや、これは今の時点で僕が何年、前倒しをしてほしいとか言っても、なかなかやっぱり現実問題としたら逆にそういう発言することによって、整備新幹線は全国あちらこちら待ってる、待ってるというか、公約に掲げている国会議員の方々はたくさんいるわけで、そういう人たちが、あまり僕がまたそれを言うと、その予算の取り合いというか、政治家のとにかく力関係のことによって予算取り合いになってくると。 それで混乱することによってどの新幹線も、逆に遅れる可能性があるので、僕はもうこれは新幹線建設工事というものについてはもう権限のない外からあまり具体的な要望を言わないほうが僕はいいと思っています。だからもちろん1日も早く。それはもうできることなら、あしたにでも着工しようと思うけど、それを言うと特に自民党の中の整備新幹線派閥ですよ。これがもう非常にね、北陸に、さっき予算が付くと違うところが遅れるんじゃないかという、そういう話が出るのでね、ちょっと何年前倒ししたいっていうのは、僕はちょっと今、具体的なそういう期限を定める発言は遠慮しておこうかなと思います。 日本経済新聞:北陸からは2030年というような数字も出ていますが、そういうことに関してはどういうふうに思われますか。 松井:いや、それはもう早くに越したことはないんで、それは僕も、もう早いことにはとにかく大賛成ですよ。ただ、これは整備新幹線というのは財源の奪い合いが、本当に顕著に表れてきますから、この国の鉄道路線の中で北陸新幹線が、やはり国全体の経済に資するものだということをしっかりやっぱり、政府に対して、説明をしていきたい、こう思っています。 日本経済新聞:今、財源のお話が出ましたが、財源については何かアイデアはお持ちですか。 松井:これはね、やっぱり従来の新幹線スキームにのっとってやるべきものだと、こう思っています。だから北陸新幹線の財源議論は関西広域連合でもやりましたけれども、基本としたら従来の新幹線整備の財政の役割分担によるものだと、こう思っています。国のお金については、これはもうまさに、まずは整備新幹線の路線の優先順位を決めてもらうしかないのかなと。リニアについてはそういう、国の予算の位置付けがはっきりしなかったので、財政投融資という形が新たにできましたけど、北陸新幹線でそういうのはちょっと難しいと思うのでね、それはやっぱり国できちんと決めてもらいたいと思っています。 日本経済新聞:早期着工は大阪や関西にとってどういうメリットがあるとお考えでしょか。 松井:それはやっぱり今のままではね、やはり北陸の人は東京のほうが近くなりますから、やはりこの、東京一極をね、もうより強めてしまうような、北陸新幹線、あの新幹線経路になっているので、だからやっぱり早期に関西までつなぐことによって東京一極集中是正というか、やはり〓東西二極 00:12:19〓というものにつながると、こう思っています。 日本経済新聞:ありがとうございます。 【連載】大阪府・松井一郎知事が定例会見2017年11月29日 全文2へ続く