【高校バスケ】福岡大大濠が東山に快勝し決勝進出 福岡第一は鳥取城北に敗れる
◇バスケットボール全国高校選手権第6日 男子準決勝(2024年12月28日 東京体育館) 男子準決勝は昨年準Vの福岡大大濠が東山(京都)に84―58で快勝。鳥取県勢として男女通じて初めて4強入りした鳥取城北は昨年覇者の福岡第一を81―58で撃破した。 3年ぶりの頂点を目指す福岡大大濠は2大会連続で決勝に駒を進めた。A代表経験のある身長2メートル6の渡辺伶音(3年)は27分13秒出場で、チーム最多18得点と、3リバウンド。マッチアップした相手留学生をファウルによる退場に追い込むなど、数字以上の存在感を示した。 昨年は決勝で敗戦。優勝を逃して涙をのんだ1年前の写真は練習拠点の体育館のいたる所に貼られている。連覇を狙った宿敵の福岡第一は準決勝で敗れ、決勝は鳥取城北とぶつかる。渡辺は「やっと本当の勝負が始まる。日本一を獲るためだけにこの1年やってきたと言っても過言ではない。日本一になれると信じている」と力を込めた。 途中から点差が開いたことで、大一番に向け主力の渡辺や湧川らを休ませることもできた。片峯聡太監督は「(相手ガードの)瀬川選手からのつなぎをしっかりシャットアウトし、状況判断の時間がない状態にできた」と満足そうに話した。 ≪連覇の夢は散る≫福岡第一は鳥取城北の勢いを止められず、3大会連続の決勝進出を逃して2連覇の夢は終わった。井手口監督によれば準々決勝後の27日夜にエースの八田やガードの宮本聡ら複数人がおう吐や下痢などの体調不良を訴え、万全の状態で臨めなかったという。それでも約38分出場して16点を奪った宮本聡は「言い訳はない。鳥取城北さんが強かったの一言に尽きる」と涙ぐんだ。井手口監督は「選手のケアに追われて(相手への)十分な準備もできなかった。監督の不徳の致すところ」と無念そうに話した。