子どもが「最新モデルのiPhoneがほしい」と言って聞きません。そもそも小学生にスマホは必要なのでしょうか…?
アプリや動画視聴、友達とのメッセージのやり取りなど、さまざまな目的を理由に小学生でもスマートフォンを持っているケースが増えています。 本記事では、小学生に最新モデルのiPhoneを与えることの是非について検討します。教育的な観点や家計への影響、他の保護者の意見などを踏まえ、最適な選択肢を探ります。
小学生のスマートフォン事情
家庭でも、アプリや動画視聴などの子どもたちが楽しめる機能の利用に加えて、登下校中や塾に通う際などの安全や見守りを目的としてスマートフォンを持たせているケースが多く見られます。 2021年(令和3年)に東京都で実施された「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」でのスマートフォン所持率は、表1とおりです。
※東京都「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」より筆者作成 スマートフォン関連グッズの商品開発やブランドを運営する「Hamee」による「小学生の親子におけるスマホ利用実態調査」では、小学校1年生から持たせている保護者が多く、全体の約50%が低学年のうちに持たせているのが現状です。 「子どもが欲しがったから」「周りの子どもが持つようになったから」などを理由に持たせ始めたものの、スマホの長時間利用やスマホ依存、視力低下、学力低下などを心配する方が多いようです。
iPhoneの価格
ここでは、近年発売されたiPhoneの価格について見ていきましょう。
※Apple Japan合同会社「iPhone」を基に筆者作成
最新モデルのiPhoneを与えるべき?
iPhoneは最新モデルでなくても10万円を超える傾向があり、小学生に与えるスマートフォンとしては比較的高額であるため、ぜいたくだと感じる方もいるかもしれません。 ここではiPhoneだけでなく、小学生にスマートフォンを持たせるうえでのメリットを紹介します。スマートフォンを持たせるメリットは、次の通りです。 ・連絡が取りやすい ・位置情報を確認できる ・ネットリテラシーが身につく インターネットが身近になった現在では、小学生の子どもたちもさまざまなネット犯罪に巻き込まれる恐れがあります。このようなケースから身を守るためには、小学生のうちから基本的なネットリテラシーを身につけておくことも重要です。