福知山のエエもん発掘 今年は黒豆の金つばなど3品を新たに認定
地域では当たり前と思って見逃されていた地元の農産物やそれを使った加工品などの中から逸品を探し出し、販路開拓を支援する京都府福知山市の「ふくちやまのエエもん鑑定会」が10日、駅前町の市民交流プラザで開かれた。一流レストランのシェフらが鑑定人を務め、5団体から出品された10品目を審査。丹波黒豆を使った金つばなど3品を新たに認定した。 福知山の食のブランド化をめざす市が、2018年から毎年開いている。これまでに累計応募154点のうち28点が認定され、商品のブラッシュアップやPR、都市部で商談会を開くなど市が支援を行ってきた。 鑑定人は、フランス料理店「ラ・フィネス」=東京都=オーナーシェフの杉本敬三さん、農畜産物流通コンサルタントの山本謙治さん、農食コンサルタントの溝口康さんが務めた。 生産者らから栽培や加工方法、材料などについての説明を聞き、試食で味を確かめたほか、福知山で取れた食材を使っているか、地元ならではの製造方法を採用しているかなども吟味して評価した。3品が認定を受け、団体の代表者が大橋一夫市長から認定証を受け取った。 認定を受けた「パンとお菓子のお店 flip-flap」=中ノ=の山口香織さんは「開店当初からあるクロワッサンを使った品で、けさまで改良を重ねていたので認定を受けられ、うれしく思います」と喜んでいた。 認定を受けた品は次の通り。かっこ内は生産者、団体。 「福知山で捕れた鹿肉のパテ・アン・クロワッサン」(パンとお菓子のお店 flip-flap)▽「万願寺甘とうとちりめん山椒のかまど炊き佃煮」(大江山食品)▽「黒豆金つば」(伊勢源六たちばなや)