内藤&ヒロムがSANADAとゲイブの猛攻を退け『WTL』初優勝!1.4ドームで内藤がヒロムに一騎打ち提案「オレとヒロムによるシングルマッチ!1.4東京ドームで、どうだ?」
ヒロム「内藤さんがああいうふうに言ってきてくれたのは、俺は嬉しかったですよ。このタイミングかと」
新日本プロレスは12月8日、熊本・グランメッセ熊本で『WORLD TAG LEAGUE 2024』の最終戦を開催し、内藤哲也&高橋ヒロム組がゲイブ・キッド&SANADA組を下し初優勝を飾った。 【動画】試合後、内藤がヒロムへ1.4ドームでの一騎打ちを提案&バックステージコメント 熱戦が繰り広げられたメインイベントは、両チームがそれぞれの強みを存分に発揮し、観衆を魅了する一戦となった。 『WORLD TAG LEAGUE 2024』 日時:2024年12月8日 (日) 13:30開場15:00開始 会場:熊本・グランメッセ熊本 観衆:2,232人 ゲイブ&SANADAはAブロックをラフファイトで突破し、決勝進出を果たした一方、内藤&ヒロムはBブロックでの激戦を制し、トルネード3WAYマッチを経て決勝進出を果たしたチームであった。 試合は開始直後からゲイブがヒロムを挑発する形でスタート。体格差を活かしたゲイブの攻撃に対し、ヒロムは果敢に反撃を試み、内藤との連携で対抗した。 試合の中盤ではゲイブとSANADAが場外戦を仕掛け、観客席に選手が飛び込む場面も見られた。特にゲイブが内藤をテーブル越しに叩きつける場面は、会場全体を沸かせた。 一方で内藤とヒロムは持ち味であるスピードと緻密な連携で試合の流れを引き戻し、SANADAに対しても果敢に攻め立てた。 終盤、SANADAが得意のSkull Endでヒロムを追い込む場面もあったが、ヒロムは粘り強さを発揮して最後はSANADAに名も無きヒロムロール PART 2を決め、逆転勝利を収めた。 試合終了後、リング上で内藤とヒロムは喜びを分かち合い、優勝トロフィーを手にした。ヒロムはダメージのため長らく立ち上がれず、内藤が先にマイクを握った。 内藤は「ブエナスノチェ~ス、熊本!」と観衆に呼びかけ、「この優勝は高橋ヒロムのおかげだ」と相棒を称賛。さらに、「一歩踏み出す勇気」を語り、2025年1月4日の東京ドームでヒロムとのシングルマッチを提案すると、場内は大歓声に包まれた。 続けてヒロムがマイクを持ち、「内藤さん、一歩踏み出すのが遅すぎますよ」と笑いを誘いながらも、「こうやってタッグで優勝できたのは感謝しています」と感謝を述べた。 さらに「思いを伝える大切さ」を語り、内藤への感謝を再び伝えると、観衆から大きな拍手が送られた。 最後にヒロムは、「みんなで人生を、そしてプロレスを楽しもう」と呼びかけ、会場を盛り上げた。優勝トロフィーを掲げ、二人は観衆の声援に包まれながら退場した。 ■試合後バックステージコメント 内藤「(※祝勝席のイスをどけてから、机にトロフィーを置き)『WORLD TAG LEAGUE』、初めて優勝しましたよ。俺の目に狂いはなかったでしょ? やっぱり高橋ヒロムを指名して良かったし、なんなら練習生時代の高橋ヒロムに目をつけて、育ててきて良かったよ。まぁ俺のおかげだと思っているけどね、彼がこんなに立派なレスラーになったのはね。 いやでも、それにしても今日の粘りは凄かったよ。SANADA、ゲイブ・キッドの攻撃を、ほぼ1人でクリアしてたからね。そして攻略してたからね。高橋ヒロム、末恐ろしい選手だよ、本当に。(※ヒロムが遅れてやって来ると、イスを出しながら)オゥ、座る? 座る?」 ヒロム「肩貸してくれるの、リングの中だけですか?」 内藤「座る?」 ヒロム「ここまで来るの凄ぇ遠かったんですよ」 内藤「座ってくれよ。いや、(※イスを引っ込めて)先輩の前で、座んのはないな。立ってコメントしようか?」 ヒロム「先輩も座ればいいじゃん」 内藤「俺が座るわ」 ヒロム「先輩が座れば、そうしたら後輩も座れるだろう。そういう優しさはないのか、先輩?」 内藤「(※イスに座って)イス、1個しかないんだよ」 ヒロム「(※もう1脚のイスを指差して)あるだろう、そこに」 内藤「ないよ。見えないよ」 ヒロム「乾杯しましょうよ、とりあえず」 内藤「する?」 ヒロム「いやあ、キツかった。しんどい。もう本当にしんどいぞ。これは……俺でも頑張ったぞ!」 内藤「(※立ち上がって)いや、こんなに頼りになるパートナーいないぜ」 ヒロム「ちょっとなんか、何試合したんすか、ここまでで? なんかもう開幕したの遥か昔に感じますよ。だって、開幕した次の日に俺、藤波辰爾さんとシングルマッチとかやってるんですよ。俺、もうそんなの遥か昔に感じますわ」 内藤「そうだね。随分、昔のような気がするね」 ヒロム「キツかった……。一個一個思い出でも語っていきますか?」 内藤「え?」 ヒロム「なんか思い出して、一個一個語っていきましょう」 内藤「そろそろ疲れたから、早く寝転がりたいんだ」 ヒロム「俺だって寝転がりたいですけど、やっぱこの勝ったからこその余裕じゃないですけど、この余韻というか、なんか勝ったからこそアドレナリンが働いて、今こうなんとか喋れてるみたいなのあるじゃないですか? これは負けてる方はもう悲劇ですよ」 内藤「でもなんか、この1シリーズで高橋ヒロムは一回りも二回りも三回り、四回り、めちゃくちゃ大きくなったんじゃない?」 ヒロム「いや、俺、それは自分でも正直感じてますわ。自画自賛。もうこれまさに自画自賛。自分で自分を褒めてあげたい。もう自分に100点、120点満点、いやもっと、もっとあげたい、俺は。もうそれぐらいね、高橋 ヒロムという人間をね、この『WORLD TAG LEAGUE』というものがね、成長させてくれたよ。どうやってヘビー級と闘ったらいいのかっていうね。そのヘビー級と闘ったら、どうやって闘ったらいいかっていうのをね、俺はもう今回ずっと使ってるクロスボディが大活躍ですよ」 内藤「アッハハーン、さすが(笑)」 ヒロム「もうね、あれのおかげでね、今回『WORLD TAG LEAGUE』制覇できたと言っても、過言ではないっていうぐらい助けられましたよ、あの技には」 内藤「なんか…」 ヒロム「対ヘビー級用の技ですよ、あれが俺の」 内藤「こんなに高橋ヒロムっていう選手が大きな選手、大きな存在になって、嬉しい反面、やっぱり悔しさもあるよ。だからこそ、ここでシングルマッチをやりたいなと。今、こんなに輝いている男はいる? 日本中、いや世界中で…」 ヒロム「いないな」 内藤「こんなに輝いているレスラー、他にいますか?」 ヒロム「いない、いない、いない」 内藤「もう今、一番勢いのあるレスラーなんじゃないの?」 ヒロム「間違いない、それは」 内藤「だからこそ、ここで彼を止めたいよ」 ヒロム「確かにね。俺も去年程の、去年程の勢いのある年なんてないんじゃないかって思ったけどね、この1カ月で、俺は去年の勢いを超えたと思いますよね。だからこそ、内藤さんがああいうふうに言ってきてくれたのは、俺は嬉しかったですよ。このタイミングかと」 内藤「ここでこれだけ勢いのある高橋ヒロムを止めたら、きっと来年、再来年、今以上に、今よりも遥かに大きな存在になることでしょう。そのためにも、彼の前には俺が立ち塞がらなければいけない。そのためにも1月4日、東京ドームで完膚なきまでに叩き潰してやるぜ」 ヒロム「明日にしません?」 内藤「え?」 ヒロム「俺、明日だったら、凄ぇ勝てそうな気がします、この勢いで」 内藤「嘘?」 ヒロム「う~ん、1カ月も空いちゃうからな。勢いをね、どう持続させるか。まぁ俺は負けないですよ」 内藤「うん」 ヒロム「もう負ける気がしないですもんね。まぁ、去年、一昨年あたりから思ってますけど、早くやりたい、早く闘いたい。もう4年前であの中止になっちゃった、もうずっとあの時から……(※内藤がトロフィーを倒してしまったので)また壊すのか!」 内藤「壊さない! ちょっと交換しよう。ヒビ入っちゃったから」 ヒロム「え?」 内藤「ヒビ入っちゃったから(※と言って、トロフィーをヒロムが持ってきたものと交換する)」 ヒロム「あの時からね、俺は4年前、2020年3月1日? あれ、違う?」 内藤「5日じゃなかったっけ? 違う?」 ヒロム「あれ? 6日? まぁそのへん」 内藤「大田区大会は5日じゃなかったっけ? 本当は6日だよ、旗揚げ記念日は」 ヒロム「まぁそりゃそうです」 内藤「5日じゃなかったっけ、大田区? 4日でした?」 ヒロム「まぁそのへんですよ」 内藤「誰も知らないよ、ホラ。東京スポーツの岡本エキスパート、アンタなんのために来てんの?」 ヒロム「オイ!」 内藤「会社のお金使って、遊びに来ちゃった? 熊本でラーメン食べてたでしょ? 昨日も夜遅くまで飲んでたって噂あるよ」 ヒロム「オーイ!」 内藤「全部経費? 飲み代も経費でしょ」 ヒロム「悪いヤツだ!」 岡本記者「違います、違います」 ヒロム「最低だ」 内藤「違うの? じゃあ、何月何日よ?」 岡本記者「4か5……」 ヒロム「オイ、誰も知らねぇのか、本当に! 1か4か5か6かって、結構いろいろと出てきましたけど、それは皆さんが知ってまあすよ。まぁその日、その日から俺はね、時が止まってしまっているような感覚なんですよ。その時が2025年1月4日東京ドームで動き出すということで」 内藤「時計の針を進めようか」 ヒロム「嬉しいですよ。そして、そこに勝者として立っているのは、もう間違いなく俺でしょうね。だから、乾杯でもしましょうか! ホラ、持って!(※と言って、自ら祝杯用の缶ビールを手に取る)」 内藤「先輩、先輩」 ヒロム「ホイ、これホラ」 内藤「ちょっと俺、う~ん水飲みたいわ」 ヒロム「水……水も飲みたいだろう。でも、その前に乾杯。やっぱこれはね、儀式みたいなもんですよ」 内藤「(※缶ビールを手に持ち)乾杯!」 ヒロム「おめでとう!」 内藤「リーダー、おめでとう!」 ヒロム「ありがとう!」 内藤「最高だよ、リーダー(※と言って、ヒロムと一緒に缶ビールを飲む)」 岡本記者「内藤さん、3でしたね」 内藤「え?」 ヒロム「誰も当たってないじゃないですか!」 内藤「本当に? 3月3日だっけ?」 岡本記者「はい」 内藤「本当かよ!」 ヒロム「旗揚げ記念日でもなんでもねぇ。3月3日?」 内藤「嘘だよ」 ヒロム「またまた~!」 内藤「早くしてくれる?」 ──放送でも今、「3月3日が正しい」って。 内藤「本当に!?」 ヒロム「誰も憶えてないぞ、本当に! 凄いな。だから、時が止まっちゃってるからこそ、憶えてない」 内藤「確かにね。その時計の針を進めようよ」 ヒロム「そう! そういうこと」 内藤「(※岡本記者に向かって)何笑ってんの? 失礼だね、アンタ!」 ヒロム「本当に失礼だな。ちょっと、優勝したのにちょっと嫌な気分になっちゃったな」 内藤「ちょっと腹立ったから、ちょっと岡本エキスパート、裏おいで」 ヒロム「うん」 内藤「(※トロフィーを持って引き上げながら)裏おいで」 ヒロム「こっち来いよ!」 内藤「裏おいで。ちょっとおいでよ。(※何かを蹴りながら)エキスパート、エキスパート、ホラ! ホラ! ホラ! エキスパート、早くしろ!」 ヒロム「やってやるよ、オラ!」 内藤「ホラ、エキスパート!」 ヒロム「ウワァ! ウワァァァァァ!」 内藤「待ってるから!」 SANADA「勝ちたかったけど、今日は負け犬。でも負け犬も嫌いじゃないよ。負け犬の方が、より深く人生を味わうことができるから。今後に期待しててください」 ※ゲイブはノーコメント <写真提供:新日本プロレス>
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