成長するための第一歩「できていないこと」を受け入れ、不足を認識するのが重要な理由【ビジネス最前線】
行動変化を考えるためのポイント
不足が明確になり、未達の理由を分析したあとはいよいよ行動変化(改善)です。 行動変化を考える上で以下ポイントをご参考ください。 1.出来なかった理由(未達の理由)と紐づいているか 不足-未達理由-行動変化が一連の流れになっているかチェックしましょう。 行動変化が未達理由と紐づいておらず、結果に繋がらないケースが往々にしてあります。管理者はその未達の理由が妥当か、行動変化が未達の理由を解消する内容になっているか確認して、ふさわしくない場合はフィードバックすることが必要です。 2.評価可能な内容になっているか 行動変化が「徹底する」「改善する」「一生懸命やる」等になっている行動変化では改善は望めません。行動変化は期限を迎えたときに〇×が明確につく内容でなければ意味がありません。そうでなければ、「徹底しました」「改善しました」等、いかようにも言えてしまい、そこに成長はありません。 〇×を明確にするためには、「期限」と「状態」を明確化することです。 一生懸命走る(評価不能)→60分以内に10Kmを走る(評価可能)という要領です。 このケースだと60分以内という「期限」で、10Km走っている「状態」という定義になり、61分だと×になるし、59分だと〇になります。 行動変化の期限と状態が明確化され、振り返った時に評価できる状態になっているか、実施者・管理者共にチェックしてみてください。 3.実現可能な内容になっているか 不足が大きくなればなるほど壮大な行動変化を出してくる方がおられます。 管理者は冷静に「本当に出来るか?」を見極める必要があります。その行動変化や目標の根拠を確認し、難しいと判断した場合は現実可能なレベルまで難易度を調整する必要が出てきます。とはいえ、必ず出来る内容ばかりを任せていても成長はないので、「少し背伸びすれば出来るレベル」を目安にしていただき、部下を成長に導いていきましょう。