【1日3分間のメンタル強化法 第16回】試される場面で「勇気」を持てるか、「〇〇をやろう!」で積極性を育てよう<SMASH>
テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。 【画像】準優勝のパオリーニをはじめ、ウインブルドン2024で存在感を放った女子トップ選手の厳選ショット! 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。 * * * 「あの時、思い切って話しかけて良かった」、「あの時、あなたに背中を押してもらったおかげで今の自分がある」。こんな経験はありませんか? うまくいかないケースも考えられますが“何もしないで後悔するよりも、やって後悔する方がいい”と私は考えます。 人は人生の中で、勇気を試される場面に何度か遭遇します。例えば生徒会長への立候補、就職活動でのプレゼン、愛する人への告白、そしてテニスにおけるパフォーマンス(表現力)、どれをとっても勇気の力が必要です。 しかし行動に移すのは難しく時に躊躇することがあります。そこで声に出して「〇〇をやろう!」と言いながら行動することを、お勧めします。 まずは「顔を洗おう」、「食事をしっかりとろう」、「英語の勉強をしよう」など日常生活のことから始めます。コートでは「スイッチをONにしよう」、「ラケットを思い切り振ろう」など。 笑顔で「〇〇をやろう!」と言って行動に移すことを継続すると、自分の潜在意識に働きかけることになり、積極的な自分を育てることになります。また勇気も湧いてきて、先延ばしの悪いクセも改善されていきます。 実際にやってみると、何も言わないでするより格段に集中力がアップして気持ちよくやれるのです。行なう前に言葉に出すだけという簡単なことなので、試す価値ありです! 勇気の根源とは何でしょうか?「本気」、「愛と熱」、「未来」、「勝負欲」、「一途に」。こんなキーワードが浮かんできました。これらの気持ち、思いが強い時ほど、勇気を出すべき時です。 “勇気を振り絞るのは一瞬だけど、後悔は一生残る” この言葉を覚えておいてください。あなたの“小さな勇気”が、自分をそして周りの人たちを変えていきます。勇気を出した「本気の言葉」と「勇敢な行動」が、後悔を少なくしてくれます。それが充実した人生に導いてくれることにつながるのです。 構成●スマッシュ編集部 ※スマッシュ2021年7月号から抜粋・再編集
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