写真：AKIBA PC Hotline!

　最大80TOPSのAI推論処理性能などを持つというシングルボードコンピュータ「Kakip」が登場した。 　販売が始まったのは、メモリ8GBモデル（AI-SBC-KAKIP-8GB）で、価格は59,800円。なお、ユリ電気商会ではメモリ2GB/4GB版も用意しているが、「マーケットからの要望が多ければ対応可能」と案内している。 　KakipはRenesas RZ/V2H搭載シングルボードコンピュータ。最大80TOPSのAI推論処理性能とマルチコアによる複数OSの同時実行能力を持つとされ、「市場に出回る既存製品を凌駕する頭脳と制御能力を両方兼ね備えたSingle Board Computer (SBC)」と謳われている。 　ハイエンドAI MPUと謳われたルネサスのRZ/V2Hは、ルネサス独自のAIアクセラレータ（DRP-AI3）、クアッドCortex-A55（1.8GHz）、デュアルCortex-R8（800MHz）を搭載したというもの。動的再構成プロセッサ（DRP）も搭載し、OpenCVなどの画像処理やロボットアプリケーションに必要なダイナミクス演算を高速化できるという。 　Kakipは小型でありながら4chのカメラ入力をはじめとする多くのインターフェースを備えるなどと謳われている。幅広いアプリケーションに最適とされ、自律型ロボット、CCTVへの組込、ドローン、タートルボット等のホビー用途などが挙げられている。 　サイズはL89×W58×H20。他の主な仕様・機能は、LPDDR4 1600MHzメモリ（2GB、4GB、8GB）、イーサネット（10/100/1000Base-T RJ45）、ビデオ入力（MIPI-CSI 4Lane x4、22pin/0.5mm）、ビデオ出力（MIPI-DSI 4Lane、22pin/0.5mm）、PCIe 3.0 x1エンドポイント（16pin/0.5mm）、USB Type-A×2、USB Type-C×1、GPIO（40ピン2.54mmピンヘッダー）、microSDメモリーカード、12V/2.4A DCジャック（Φ5.5/2.1）。 [取材協力:マルツ秋葉原本店]