ドローンで農作物など運ぶ実証実験 収穫・配送の効率化に期待【佐賀県】
サガテレビ
ドローンを活用して収穫した農産物や、AEDなどの物資を搬送する実証実験がこのほど白石町で開かれました。 実証実験を行ったのは福岡に本社を置き、大型物流ドローンの販売を手がける「トルビズオン」と、白石町です。 白石町はイチゴやレンコン、タマネギ、アスパラガスなどの生産地ですが、農業の担い手の高齢化や、人手不足などで手間がかかる集荷や配送業務をどのように効率的に行うかが課題となっています。 【桑鶴記者】 「こちらが今回の実証実験で使われるドローンです。重さ40キロのものまで運べるほか、ウィンチ式と呼ばれるロープを使って着陸せずにものを運ぶこともできます」 実証実験は2回行われ、1回目は「畑から収穫されたばかりの野菜の配送」を想定。 オペレーターが安全確認を行いながらドローンを目的地まで操縦し、ホバリングしながらかごをおろします。 アスパラガスの入った箱がセットされるとドローンは再び元の位置に。 50束のアスパラガスが問題なく運ばれました。 【トルビズオン 増本衞CEO】 「今回高単価のアスパラガスだったが様々な軽くて高い野菜、果樹、こういったものを迅速に、”朝獲れ野菜”という形で届けることによって高付加価値な製品をお客様に提供することもできるようになるんじゃないか」 【佐賀東部青果 山口次長】 「空路をしっかり整えてもらって、なかなか車で行けないところとか、遠いところにドローンを使って集荷、配送することができればいい」 このほか、災害時を想定してAEDや水などの支援物資を搬送する実証実験も行われ農産物同様、目的地まで安全に運ばれました。 実証実験は今後も続けられ、法整備や社会的なニーズを見定めながら実用化に向けて準備を進めていくということです。
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