相模原の高級キーボード人気 初のフェスも ふるさと納税躍進に一役
神奈川県相模原市内に工場がある高級キーボードの存在を広く市民に知ってもらおうと、市は15日、市立産業会館(中央区中央3)で「さがみはらキーボードフェス2024」を開催する。高級キーボードは、市のふるさと納税の返礼品になっており、寄付受け入れ額の9割近くを占めたこともあるなど、人気を集めている。 初開催の同フェスでは、高級キーボードメーカーの2社(東プレ、PFU)が協力する。両社は市内にある東プレの工場で製品を生産している。 相模原市のふるさと納税の寄付受け入れ総額は、2018年度は約2405万円だった。20年2月に高級キーボードを返礼品に加えると、19年度は約5707万円に伸びた。 さらに、通年の返礼品に採用した20年度には約2億4402万円に急増した。そのうち、高級キーボードを返礼品とする寄付額は約87%を占めた。本村賢太郎市長は「キーボードに限らず、もっともっと市内企業の紹介を(市民に)しないといけない」と話した。 同フェスは、午前10時~午後4時、参加無料。タイピングの速さを競うタイピング大会は午前10時~正午で、事前申し込みをした市内在住の小中学生が、キーボードを打つ速さや正確さを競う。 プロゲーマーによるオンラインゲームのデモンストレーションなどのeスポーツイベント(事前申込制)は午後2~4時で、初心者向けのプログラミング教室(同)は午前11時~正午と午後1時半~2時半の2回。また、会場でキーボードの試し打ち体験もできる。【佐藤浩】