青森市で積雪120センチ 除雪追いつかず、市に相談6000件超
冬型の気圧配置の影響で青森県内は津軽地方を中心に大雪となり、青森市では3日、120センチの積雪を記録した。昨年末からの大雪で除雪が追いつかない地域もあり、市の窓口には除雪や排雪などの要望が殺到。12月1日以降、既に昨冬の3倍近い計6000件以上の相談が寄せられている。 【写真で見る】除雪した雪が壁となり、市街地に「雪の回廊」出現 青森市では12月29日に積雪が1メートルを超え、その後も断続的に雪が降り続いている。道路脇に寄せた雪で道幅が狭くなっているところでは、車がすれ違うのがやっとだ。雪道にタイヤの跡がついてでこぼこになり、ハンドルを取られる車もあった。 市民は連日、朝から雪かきに追われている。70代の男性は「昨冬は雪が少なく楽だった。この冬はかつてないほど降り方のペースが速く、取り除いてもすぐにまた積もってしまう」とうんざりした様子だった。 大雪は3日のUターンラッシュを直撃した。JR奥羽線は弘前―大館(秋田県)間で、雪によって多数の倒木や設備被害が確認され、終日運転を取りやめた。青森空港では除雪した雪を置くために駐車スペースが狭くなり午前9時に満車となったため、公共交通機関の利用を呼び掛けた。【足立旬子】