クリーニング大手「きょくとう」の新型コロナ対策助成金の不正受給、1500万円課徴金納付命令を勧告
東証スタンダード上場のクリーニング大手「きょくとう」(福岡市)が新型コロナウイルス対策の国の雇用調整助成金(雇調金)を不正受給した問題で、証券取引等監視委員会は10日、同社に金融商品取引法違反(有価証券報告書などの虚偽記載)で1500万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告した。雇調金の不正受給を巡る勧告は初めて。 【写真】証券取引等監視委員会
発表によると、同社は2020年4月~22年9月、実際は休業していないのにもかかわらず、休業したと偽って福岡労働局から雇調金計約3億8000万円を不正受給し、21~22年の有価証券報告書や四半期報告書に純利益として計上する虚偽の記載を行った。