《目を痛めるリスク》コンタクトレンズで注意したい「入浴」「メイク落とし」「再装着」に関するNG使用法
視力矯正だけではなくファッションの一部として取り入れられるなど、広く市民権を得ているコンタクトレンズ。しかし、直接眼球に触れるものだけに、使い方を誤ってしまうとリスクもつきものだ。そこで、『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない』(アスコム)の著者で、コンタクトレンズ会社社長の吉田忠史さんから、コンタクトレンズにまつわるNG行動を教えてもらった。 【写真】入浴中の女性。ほか、コンタクトレンズ使用時のNG行動を写真とともに紹介
コンタクトレンズをつけたままの入浴はNG!
「お風呂にはコンタクトをつけたまま入っているという人、意外と多いのではないでしょうか?」と吉田さん。 コンタクトレンズを外すと視界がぼやけ、入浴しづらくなってしまうものの、コンタクトをつけたままで入るのは絶対にNGだという。 ◆コンタクトレンズで雑菌が繁殖しやすい状態に 水分を多く含むコンタクトレンズを入れている目は、菌が住みやすい環境になっている。しかも、目は涙が菌などを流すことによって病気から守られているが、コンタクトをつけているとその自浄作用も弱くなってしまうという。 「お風呂の水に含まれる雑菌が増殖して眼病を引き起こす可能性があります」(吉田さん・以下同) ◆入浴の少し前にコンタクトレンズを取るのが◎ 浴室の中が見えにくくて困ってしまう、という人のために、吉田さんがコツを教えてくれた。 「直前でコンタクトを取ると、それまでとの見え方の違いで、より見えにくく感じることもあると思います。お風呂に入るちょっと前に、コンタクトを取って、少し目を裸眼の視力に慣らしてから入ると見えやすく感じるのではないでしょうか」 ◆もちろんサウナやプールもNG 汗を大量にかくサウナでは、目に汗が入ってしまうことで雑菌が増えるリスクがあり、プールや海も同様に雑菌の多い水の中を泳ぐことになるので、目の健康のためには避けるべきだ。 どうしてもコンタクトレンズ着用でプールや海に入りたい場合は、できるだけ目に水が入らないようにし、上がったあと、新品のコンタクトレンズに交換することを吉田さんはすすめる。 「なお、水から上がった後の目は雑菌が繁殖しやすくなっていますので、時間をおいてから装着するようにしてくださいね」