注目のブロックチェーンゲームが集結したYGG Japan【TGS2024】
東京ゲームショウ2024(TGS2024)では、話題のブロックチェーンゲームが一堂に集結。大型ステージでは、リリースが間近に迫る『コインムスメ』の声優陣のライブパフォーマンスなど、豪華ゲストを招いたセッションや「Web3 Game Award」など、ステージイベントも充実。 【関連画像】コインムスメはEureka Entertainment Ltd.が「新しい熱狂を生む、Play to Earnの世界的ロールモデルの創出」を掲げて開発するブロックチェーンゲーム 世界最大のWeb3ゲーミングギルド「Yield Guild Games(YGG)」のブースは、試遊できるブロックチェーン(分散型台帳)ゲームやデモを楽しめる新作ゲームを合わせて10タイトル以上が展示されている。 「2024年はブロックチェーンゲームが花開くエポックな年」と語るのはYGGの椎野真光氏。21年に登場した『Axie Infinity』が遊んで稼げる「Play to Earn」を実現したNFTゲームとして注目され、22年よりブロックチェーンゲームの開発が加速。24年はセガの「三国志大戦」のライセンス許諾を受け、三国志の世界観をテーマとしたブロックチェーンカードゲーム『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』(PC、iOS、Android)が今冬、さらにテレグラム上で遊べる仮想通貨の擬人化キャラクターによるNFTバトル×総選挙『コインムスメ』が24年11月にリリースが決定するなど、かねて期待されていたビッグタイトルのリリースが相次ぐことが理由の一つ。 ●『Catizen』上場で時価総額2000億円! さらにくしくもTGS2024開催中の24年9月26日に猫カフェ運営ゲーム『Catizen』のCATIトークンをBinance、OKX、Bybit、Gate.io、Bitgetを含む複数のフリーマーケットに上場した。テレグラム基盤のゲームである『Catizen』は2700万人のユーザーを抱えるマントルの主力ゲーム。上場日には、ユーザーが保持するコインの時価総額が約2000億円を記録した。 これにより一気にテレグラムゲームへの注目度が過熱。YGGのステージイベントでも「TONの現状とTON japanについて」と題するトークセッションが開催され、『コインムスメ』のプロデューサーである辻拓也氏やCryptoSpellsの小澤孝太氏が、ユーザー数9億人を超えるテレグラムの可能性について熱いトークを繰り広げた。TONは暗号通貨のこと。TON japanはTON関連のプロジェクトを支援するコミュニティーだ。 ●新規も入り乱れ、戦国時代到来のテレグラム テレグラムのゲームはブラウザーゲームなのでアプリを開発する必要がない。開発コストも時間もアプリ開発より圧倒的に短縮できるのも大きな特徴だ。基本的にシンプルな設計のゲームが多いので、開発する側はもちろんユーザーにとって操作性もシンプル。スマートフォンで簡単に遊べるゲームが多いのでブロックゲームに経験のないユーザーにとっても敷居が低い。 さらに24年8月29日、LINEが開発した「LINE Blockchain」の後継となるブロックチェーン「フィンシア(Finschia)」と、カカオの子会社Ground X社が開発した「クレイトン(Klaytn)」が新たに「カイア(Kaia)」へ統合された。 現在、ブロックチェーン業界ではTONやKaiaへの注目が高まっている。 「将来、上場しそうなゲームを選んでコインをためるのにいそしむ層を第一世代とすると、現在はゲーム性を求める層も増えるなど多様化している」と椎野氏。未来の収益を期待する青田買いを重視する層から、収益はそこそこでも高いゲーム性を求める層など、ファンの裾野が広がっているようだ。