これぞ町パンのサンドイッチ!がっつり食べてお腹も心も大満足~コッペ・バーガータイプ~
[3]『サンモリッツ』「タマゴロール」290円@麻布十番
移り変わる町の姿を見守ってきた老舗の変わらない味 「うちは洒落たパンもないし、普通の味しかないのよ~」と店のお母さんは謙遜するが、その素朴なおいしさが愛おしいんです。ブラウンの焼き色もきれいな「タマゴロール」は定番人気。かぶりつけばパンの芳ばしい香りがほわんと鼻に届き、クリーミーな卵の旨みが口いっぱいに広がる。 ペッパーの風味も絶妙に効いていて、存在感ある白身の食感も楽しい。聞けば創業は昭和24(1949)年頃だそうで、他にも郷愁を誘う美味がいろいろ。茶葉を混ぜ込んだ生地でクリームを挟んだ「紅茶ケーキ」も昔から変わらない味。ほっ。 【コレもおすすめ!】紅茶ケーキ ダージリン290円 [住所]東京都港区元麻布3-11-6 [電話]03-3408-6381 [営業時間]6時半~19時半 [休日]月・木 [交通]都営地下鉄大江戸線ほか麻布十番駅7番出口から徒歩4分
[4]『ナカヤ』「いも豚のカツバーガー」378円@南砂町
素材に妥協しないこだわり尽くした新旧の絶品パンが100種類以上 1933年の創業以来大切にしているのは、「自分が食べて納得できるものを妥協なしで提供する」こと。カツサンドに使ういも豚を手切りしているのは、メニューの提案者である2代目女将・光子さん。自家製パン粉を付けて揚げられた内モモ肉は、きめ細かな身質が楽しめる。 北海道産小麦粉「春よ恋」を使い、香ばしく焼き上げられたバンズと、ソース&キャベツとのバランスが絶妙だ。また、週末は600個以上売れるあんぱんの名店でもある。北海道十勝産の小豆を使い後味すっきりのあんは、現在も2代目の隆さんが丁寧に炊く。メインで切り盛りするのは3代目夫妻。伝統の味を継承しつつ、新たなパンも生み出している。 【コレもおすすめ!】あんぱん280円 [住所]東京都江東区東砂6-20-8 [電話]03-3644-3573 [営業時間]7時~18時半※日・祝は~18時 [休日]水・火不定休 [交通]地下鉄東西線南砂町駅2a出口から徒歩20分 撮影/小島昇、取材/市村幸妙(ナカヤ)、肥田木奈々(サンモリッツ)、藤沢緑彩(メイユール)、編集部(パン・ムラカミ) ※2024年6月号発売時点の情報です。