ハワイアンシャツの大定番「REYN SPOONER(レイン・スプーナー)」の歴史と魅力
「ディテールについてですが、REYN SPOONERはハーフプラケットといわれるプルオバータイプのものから始まっていまして、ボタンダウンの襟というのがもっともスタンダードです。その後、フルオープンのシャツもラインナップされ現在に至ります。
そしてこのハワイアンシャツは、Spooner KlothというREYN SPOONERならではの生地で作られています。素材はピマコットン55%とポリエステル45%の平織り生地を採用し、裏使いのリバースプリントが大きな特徴になっています。素朴な色味が絶妙で、ポケットもしっかり柄合わせされています」
旅客機とダイヤモンド・ヘッドが描かれた名品
REYN SPOONERの代表アイテムについて伺ったところで、ここからはブランドの長い歴史のなかで生まれた名品と呼ばれるアイテムを見せていただこう。 「REYN SPOONERには名品と呼ばれるハワイアンシャツがいくつもあるのですが、そのなかからひとつ『TRANS PACIFIC 40'S(トランス・パシフィック・フォーティーズ)』というデザインを紹介させていただきます。 描かれているのはホノルルからハワイ島のコナに向かって1940年代に運行を開始したトランスパシフィックというハワイの航空会社の旅客機で、自然豊かな島に到着する当時の旅客機と観光客、そしてダイヤモンド・ヘッドを描いた、ブランド初期のデザインで展開されていたものです。
このTRANS PACIFIC 40'SはREYN SPOONERファンの手元に行き渡った頃に一度販売をお休みすることになるのですが、評判が良かったデザインのため、再び復活します。当時はレーヨン100%で作られていたのですが、再販時はSpooner Klothに置き換えての復刻となりました。
コレクターにも人気のシーズン限定アイテム
REYN SPOONERは企業とのコラボレーションアイテムやシーズンの限定商品などもリリースしている。毎年それを求めるブランドのファンや、コレクターの間で喜ばれるものになっているという。引き続き、新藤さんに伺っていこう。