ハワイアンシャツの大定番「REYN SPOONER(レイン・スプーナー)」の歴史と魅力
ハワイアンシャツと聞いて最初に思い浮かぶのは「REYN SPOONER(レイン・スプーナー)」ではないだろうか。ハワイを代表するブランドのひとつとして、コレクターやビンテージ愛好家などファンの多いことでも知られている。 今回は株式会社エム・エス・ティー 事業開発部 新藤 大吾さんにREYN SPOONERの歴史を伺いながら、最初に買うべき定番アイテムを紹介していただこう。
レイン氏とスプーナー氏の出会い
「1950年代半ば、ワイキキにカスタムメイドのスイムウエアスタンドがあり、そこで、ルース・スプーナー氏が独自の縫製で作る良質なスイムウエアが評判になっていました。
一方、カリフォルニアで紳士服店『Reyn's(レインズ)』を営んでいたレイン・マッカラー氏は飛行機を使ったハワイ旅行がこれから大きく成長すると予想し、『Ala Moana Center(アラ モアナ・センター)』のオープンに乗じてハワイに進出を決めたのだそうです。 その際に、スプーナー氏と出会い、1956年、共同ビジネスとしてREYN SPOONERをスタートさせたという話があります」
REYN SPOONERの大定番「LAHAINA SAILOR」と「Spooner Kloth」というオリジナル生地
REYN SPOONER知るには「Spooner Kloth(スプーナー クロス)」というオリジナル生地についてまず知っておく必要がある。最初に買うべきハワイアンシャツといっても過言ではない大定番アイテムを紹介してもらいながら話を進めていこう。
「最初に『LAHAINA SAILOR(ラハイナ セイラー)』という名前のデザインがあるのですが、このアイテムのお話からさせていただきます。 4つの絵柄で構成されていまして、ひとつは、アメリカ ハワイ州の“州旗”、もうひとつは“ネネ”というハワイにしか生息していない鳥、そして“ククイ”という昔使われていた薬草。最後に“ハイビスカスの花”これらが一つのデザインになり、LAHAINA SAILORと呼ばれています。 デザインネームは、ハワイのラハイナを訪れる水夫が身に着けていたバンダナとして使っていたものをモチーフにして作られたといわれています。 過去には13色展開されていたのですが、今は定番色のネイビー、ホワイト、そしてデニム(ライトブルー)の3色展開になっています」