会社設立手続きで「後悔しない司法書士事務所」の見極め方、7つの判断基準
会社設立は、ビジネスを始めるための重要な第一歩です。その手続きをスムーズかつ確実に進めるうえで司法書士は心強い味方ですが、どの司法書士事務所を選ぶかで、設立の効率や安心感が大きく変わります。本稿では、司法書士事務所を選ぶときの基準とその具体的な選び方を、実務的な視点で見ていきましょう。設立支援実績1,000社以上の加陽麻里布氏(司法書士法人永田町事務所 代表)が解説します。
事務所選びの基準(1)実績
司法書士事務所を選ぶ際、まず注目すべきはその実績です。会社設立に特化した経験が豊富であればあるほど、ミスを未然に防ぎ、手続きを効率よく進めてくれる可能性が高くなります。 【チェックポイント】 実績が重要な理由は、会社設立は業種や形態によって手続きの内容が異なり、経験が不足しているとトラブルや遅延が生じやすくなるためです。特に次の点を確認するとよいでしょう。 ・設立件数の多さ:これまでにどの程度の会社設立を手がけてきたか。 ・業種や会社形態への対応経験:例えば、飲食業やIT企業など、業種特有の要件に対応した実績があるか。 ・設立後のサポート実績:設立だけでなく、運営を支える長期的なサポート経験があるか。 【確認方法】 事務所のウェブサイトを見るときや問い合わせをするときは、「会社法人登記(商業登記)を中心に業務を提供している司法書士事務所かどうか」「これまでにどのような会社設立をサポートしてきたか」を具体的に確認しましょう。
事務所選びの基準(2)サポート内容の幅広さ
会社設立は単に「手続き」を終えるだけではありません。設立後の運営を見据えたトータルサポートを提供できる事務所を選ぶことで、ビジネスのスタートをより確実なものにできます。 【チェックポイント】 ・基本手続きの確実性:電子定款作成、登記申請などの代行業務ができるか。 ・付加価値の高いサービス: -顧問税理士や社労士の紹介を紹介できるか。 -創業融資や補助金申請に対応できる専門家を紹介しているか。 -会社の状況や依頼者の意向を反映した定款を作成できるか。 ・設立後の法務支援:役員変更や増資、本店移転など、設立後に必要となる手続きに対応しているか。 【確認方法】 事務所の公式サイトや無料相談を活用し、次を確認しましょう。 1.提供されるサービスの詳細 2.設立後も長期的に付き合えるか