会社設立手続きで「後悔しない司法書士事務所」の見極め方、7つの判断基準
事務所選びの基準(6)評判や口コミ
評判や口コミで実際のサービスをチェックしましょう。司法書士事務所のウェブサイトだけでは、実際のサービスの質を完全に判断するのは難しい場合があります。過去の利用者の声を参考にすることで、リアルな情報を得られます。 【確認方法】 1.Googleマップの口コミ:具体的な体験談や評価を確認。 2.SNSや専門サイト:利用者が投稿したレビューをチェック。 3.知人からの紹介:信頼できる第三者の意見を聞く。 【注意点】 口コミを見る際は、偏った評価に惑わされないよう、複数の意見を参考にしましょう。
事務所選びの基準(7)商業登記に特化しているか
司法書士事務所といっても、不動産登記、商業登記、相続・遺産承継など、得意分野はさまざまです。一部の事務所は不動産登記を専門とし、他の事務所は商業登記や相続業務に特化しているなど、それぞれの業務に強みを持っています。 商業登記に関していえば、会社設立の経験がある司法書士は少なくありません。しかし、商業登記に特化した事務所となると極めて限られているのが現状です。その理由は、商業登記が他の業務に比べて専門性が高く、会社法や商業登記法などの深い知識が求められるためです。さらに、法改正が頻繁に行われる分野でもあり、最新の情報をキャッチアップするための継続的な学習が欠かせません。このような負担から、商業登記を専門とする事務所は少ないのです。 また、不動産登記や相続業務は個人を対象とした業務であるため需要が多く、司法書士業務全体に占める割合も高いことが特徴です。一方、商業登記は法人や経営者が対象であり、司法書士業務全体のなかで占める割合は比較的少ないため、事務所が商業登記に注力するケースは少ない傾向にあります。 商業登記を依頼する際は、業務に特化した事務所を選ぶことで、より正確かつ効率的な手続きが期待できます。 【商業登記に特化した事務所の強み】 商業登記に特化した事務所を見つけることができれば、企業経営において次のような大きなメリットを享受できます。 (1)迅速かつ正確な手続き 商業登記を専門にしている事務所は、法律や手続きに関する知識が豊富なため、書類作成や申請手続きのスピードが格段に速く、ミスが少ないです。 (2)最新の法律改正に対応 会社法や商業登記法は頻繁に改正が行われます。商業登記に特化した事務所は、これらの法改正に迅速に対応し、クライアントに最適なアドバイスを提供します。 (3)継続的な法人サポート 設立後の会社に必要な法務手続き(役員変更、増資、株式譲渡など)をトータルでサポートしてくれるため、長期的なパートナーとして安心して依頼することができます。