会社設立手続きで「後悔しない司法書士事務所」の見極め方、7つの判断基準
事務所選びの基準(3)費用の透明性
費用の透明性は必須条件です。費用体系が不透明な事務所では、思わぬ追加費用が発生することがあります。費用を比較する際は、単純に「安さ」だけを基準にするのではなく、コストパフォーマンスを重視してください。 【チェックポイント】 1.基本料金の内訳:何が含まれ、何が別途料金となるのか。 2.追加費用の可能性:設立に関連した手続きで、追加料金が発生するサービスはあるか。 3.相場との比較:会社設立代行費用の相場は8万円~15万円程度。これを参考に、費用の妥当性を判断する。 【注意点】 「格安」を謳う事務所の場合、サポート範囲が限定的だったり、設立後に1年間の月次顧問契約を結ぶことが前提になっていたり、または設立後に必要な支援が不足していたりする可能性があります。安易に飛びつかず、詳細を確認しましょう。
事務所選びの基準(4)コミュニケーションの質
司法書士とのやりとりは、手続きの進行やトラブルの解決に直結します。スムーズなコミュニケーションが取れる事務所を選ぶことが、成功のカギとなります。 【チェックポイント】 ・問い合わせ時の対応:丁寧で迅速に返答してくれるか。 ・説明のわかりやすさ:専門用語をわかりやすく説明してくれるか。 ・柔軟性:依頼者の要望やスケジュールに柔軟に対応してくれるか。 【確認方法】 問い合わせの際に、いくつか具体的な質問をする方法がおすすめです。「登記後は事業開始までにどのような届出や手続きが必要になりますか?」など、実務的な質問を投げかけると、事務所の対応力を確認できます。
事務所選びの基準(5)設立後を見据えた長期的なサポートがあるか
会社設立はゴールではなく、事業運営のスタートです。設立後にもさまざまな法務手続きが発生します。そのため、設立後も頼れる事務所を選ぶことが長期的な安心につながります。 【チェックポイント】 ・法務手続きのサポート: -役員変更や定款変更の対応 -株主総会議事録の作成支援 ・顧問契約の有無:継続的な法務支援を受けられるか。 ・関連分野との連携:税務や労務など、他の専門家との連携体制が整っているか。