[売り上げ絶不調車]の汚名返上!! 先代の失敗を見事リカバリーしたクルマたち
■マイナーチェンジで起死回生!の2台
●ダイハツ タント(4代目) 2022年、ダイハツは軽トールワゴン・タントのマイナーチェンジを行った。 ラインナップのうちタントカスタムにはフェイスリフトが施され、新たなモデルのタントファンクロスも追加となった。 さらに全車種でシートやラゲッジスペースの大幅改良が行われており、使い勝手が向上した。 これらの変更は奏功し、マイナーチェンジ後のタントは販売台数を大きく伸ばすことに成功している。 ●ホンダ インテグラ(3代目) インテグラはホンダが2007年まで日本国内販売を行っていたスポーティなFFモデルで、1985年に初代が発売され(クイントインテグラの名称で販売)、1989年登場の2代目(車名がインテグラのみに)も高い人気を博した。 そんななか、1993年には3代目がリリースされるが、この3代目のヘッドライトは先代の角型から丸目4灯になり、イメージが大きく変わっている。 だが、このイメージチェンジは裏目に出て、国内での販売は不調という結果になった。 そこでホンダは1995年に行った最初のマイナーチェンジでヘッドライト形状を先代に近い横長のものに改めた。 さらに高性能仕様のTYPE-Rも追加され、3代目インテグラは復権を果たしている。
■イメージ回復には成功。しかしこれが最後のモデルに…「日産 シルビア(7代目)」
1965年に登場した日産の2ドアクーペモデルが初代シルビア。 以降は日産のスポーティクーペの主力モデルとして確固たる地位を築き、1988~1993年に販売された5代目S13型は、バブル景気を象徴するデートカーの1台にもなって、好調なセールスを記録した。 そんな5代目の後を受けて登場した6代目S14型だが、これが想定外の売れ行き不振に陥ってしまう。 S14型ではボディが大型化されてシリーズ初の3ナンバーモデルになり、豪華さを全面に押し出していたが、これが従来のシルビアファンには不評で、さらにバブル崩壊の影響もあって販売台数を減らしてしまった。 こうした反省を踏まえて1999年には7代目のS15型がデビュー。 ボディは再び5ナンバーサイズになり、デザインも少々野暮ったさのあったS14に比べると洗練されていた。 シルビアの本流に戻った感のあるS15は高い評価を得たものの、クーペそのものがあまり売れなくなっていた時代背景も加わって人気ほどには販売実績を伸ばせず、2002年にシルビアシリーズの歴史とともに販売を終えている。