米大統領選結果に女子テニス界から不満の声!重鎮ナブラチロワは「トランプは女性の味方ではありません」<SMASH>
アメリカ大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領に勝利した。彼の支持者であるイーロン・マスク(テスラ、スペースXのCEOであり、Xの所有者)は、「ゲーム、セット、マッチ」とテニス用語を使って早々に勝利宣言。一方テニス界からは、トランプ氏の2期目に対して悲観的なメッセージが発信されている。 【画像】ナブラチロワ、ボルグ、コナーズetc…伝説の名手の希少な分解写真 なかでも強い反応を示したのが、グランドスラム優勝18回を誇る女子テニスのレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)だ。故郷のチェコスロバキアを離れ、1975年にアメリカへ亡命した68歳は、以前からソーシャルメディアでたびたびトランプを非難しており、今回の選挙に向け民主党への投票を呼びかけてきた。反トランプの理由はこのように表現している。 「私は全体主義の権威主義国家で育ちましたが、今もこれからも、そんな体制に賛成しません。トランプは女性の味方ではありません。性的暴行犯であり、加害者であり、トランスジェンダーのすべてに反対しています。大きな違いです。私はトランスの人々を支持しますが、女性の性に基づいた空間に男性の身体を置くことは支持しません。単純なことです」 開票から一夜開けると、レジェンドはXへの投稿にショックを露わにした。 「トランプが勝ちました。恐怖と怒りが勝ちました。そして人種差別的な家父長制として生まれた国は、疑いの余地なく、今でも人種差別的な家父長制であることを証明しました。これがいつ真実でなくなるのかはわかりません……」 また、現役女子トップ選手のココ・ガウフ(アメリカ/世界ランク3位)も選挙結果に衝撃を受けたひとりだ。 選挙前、20歳のスターは『ザ・ナショナル』紙のインタビューで「今は私たちの国にとって厳しい時期であり、極めて重要な時期。私にできるのは、人々に投票し声を上げるよう促すことだけです。特に私の世代には、投票の力を理解していない人がたくさんいます」とコメント。選挙中はカマラ・ハリス氏を声高に支持しつつ、若者の投票率向上を促していた。 ガウフにとってもやはりトランプ勝利のショックは大きく、この厳しい時期を乗り越えられるよう、神に助けを求めるようとインスタグラムで呼びかけている。 「特に今日のような困難な時期に、自分がどう感じているかを自分自身で感じてください。心配事があれば神に頼ってください。神は最高の力です。それを覚えておいてください」 なお、ガウフは選挙期間中の母国滞在は叶わず、現在開催中の女子ツアー最終戦「WTAファイナルズ」(サウジアラビア・リヤド)に出場。グループステージで、ジェシカ・ペグラ(アメリカ/同6位)とイガ・シフィオンテク(ポーランド/同2位)を破り、準決勝進出を決めている。 構成●スマッシュ編集部