「カワイはプレーしたがっていた」クリッパーズ首脳陣がレナードを代表から外したUSAバスケットボールに不満<DUNKSHOOT>
7月15日(日本時間16日、日付は以下同)、アメリカ代表は、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで行なわれたオーストラリア代表とのエキシビションマッチに98-92で勝利。10日のカナダ代表戦(86-72)に続いて2連勝とした。 【動画】加入初年度からラプターズを優勝に導いたレナードの2019プレーオフ好プレー集 今後チームは17日にセルビア代表、ロンドンへ移動して20日に南スーダン代表、22日にドイツ代表との試合をこなしてからパリオリンピック本戦へ臨むこととなる。 そうしたなか、ロサンゼルス・クリッパーズのバスケットボール運営部代表のローレンス・フランクが、15日にUSAバスケットボールに対して不満を述べた。 当初、アメリカ代表にはチームのエースを務めるカワイ・レナードが選ばれており、ラスベガスで開催されたトレーニングキャンプにも参加。昨季終盤に苦しんだ右ヒザのケガの影響は感じさせず、順調にプレーしていた。 ところが、USAバスケットボールは10日にレナードに代わり、ボストン・セルティックスのデリック・ホワイトが加わることを発表した。 「あれはUSAバスケットボール側が要求したことだった。正直な話、私はその決断にすごくがっかりした。カワイはプレーしたがっていた。我々としても彼にプレーしてほしかった。私は最初の2回の練習を見ていて、彼はとてもいい状態に見えた。フルメニューの練習ですべてをこなしていたんだ。私がいなかった3回目の練習で、彼らは決断したんだろう。私は彼らに対してカワイにもっと時間を与えてほしいと願っていたんだがね」(フランク) 2012年にアメリカ代表の練習相手を務めるセレクトチーム、15、17年には同代表のトレーニングキャンプに参加していたレナードにとって、今回は代表デビューをオリンピックで飾るチャンスだった。 なお、レナードは7日の時点で「(ケガからの回復に)時間はかかった。けどこの2週間で状況が好転したんだ。だから今は参加できている。楽しい時間を過ごすことができているよ」と話していた。 ケガの不安があったことは事実だが、キャンプ前の数週間で状態が良い方向へ傾いたと本人も語っていた。フランクは「オリンピックを経験するうえで、我々は(コンディションに)自信がなければ彼を送り出したりしないし、彼だって参加しなかった」と、USAバスケットボールの決断に疑問を呈した。 10日にロスター変更が発表され、ホワイトはすでにチーム練習に参加しているだけに、この段階でレナードが再び代表のロスターに入ることは考えにくい。 クリッパーズは今夏のFA(フリーエージェント)戦線で、ポール・ジョージがフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍したものの、ジェームズ・ハーデンとの再契約に成功。ニコラ・バトゥームを呼び戻したほか、デリック・ジョーンズJr.、モー・バンバ、ケビン・ポーターJr.と契約している。 今季からチームロゴが変わり、ホームアリーナもクリプトドットコム・アリーナからインテュイット・ドームへ移るクリッパーズ。レナードはチームの最重要人物だけに、気持ちを切り替えて開幕に向けて調整を続けてほしい限りだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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