中国発の格安ECに対抗。米アマゾン、低価格商品専門「Amazon Haul」をオープン
電子商取引(EC)世界最大手の米アマゾン・ドット・コムが、 米国向けサイト内に低価格商品専門コーナー「Amazon Haul(アマゾン・ホール)」を開設した。現在はテスト段階のため、スマートフォンなどモバイル機器でのみ利用可能となっている。業界関係者は、中国発の格安越境EC「Temu(ティームー)」や「SHEIN(シーイン)」に対抗する施策だと分析している。 Amazon Haulで扱う商品は全て20ドル(約3000円)以下で、中には1ドル(約150円)以下の商品もある。例えば、スマホ保護フィルムは3枚で1.99ドル(約300円)、バスボール(入浴剤)は2個で2.99ドル(約450円)、ケーブルホルダーも12個で2.99ドルと、いずれも非常に安価に設定されている。 商品は全て中国などの生産国から直接発送される仕組みで、アマゾンの梱包・発送代行サービス「フルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)」を通さないため、注文から配達まで1~2週間かかる。25ドル(約3900円)以上購入すると送料は無料。購入額が3ドル以上ならば、受け取り後15日間は無料で返品できる。 調査会社eMarketerによると、米国ではアマゾンのアクセス数が堅調に伸びており、2024年9月のユニークユーザー数(UU)は2億3610万人に達した。一方、SHEINのアクセス数は5250万回にとどまり、Temuは7150万回と23年6月の9300万回超をピークに大きく減少している。 *1ドル=約155円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)