「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文2)明日の宣言解除は厳しい
K値の導入理由を知りたい
毎日新聞:あと私からK値のことについて伺いたいんですが、このK値という指標、神奈川独自ということですけども、これを、K値という指標を導入した理由についてちょっと理解できなかったので補足でお願いします。 黒岩:またあとで中野先生にご説明いただきますけども、K値という概念は非常に新しい概念でありますね。そしてわれわれこれを早くから注目しておりました。そして先生のご指導をいただきながら、どんなふうな形でこれは使えるものなのかなといったことを研究しておりました。そうしたところ、つい先日の国の専門家会議、この専門家会議の中でもこのK値のことに対して、先ほど中野先生が示されたこのグラフといったものが紹介されて、そして非常に注目をしてる新しい係数であると。そして西村大臣も先日、このK値といったものっていうのは大きな指標になるだろうといったこともお話をされておりました。ですから、このK値といったものを中野先生のご指導の下に取り入れて、それでわれわれの「神奈川ビジョン」としたということであります。先生、じゃあちょっと補足をお願いします。 中野:一般に指標というのは、閾値を設定して、時期にかかわらずその閾値を超えるとアラートということになるんですが、K値というのはトレンドも含んでおります。だから、今週よりも来週のほうがトレンドとしては少なくなるという中にありまして、そこでのずれというのは、今週ずれるずれ方と来週ずれるずれ方は違ってまいります。だからあくまでも1つの指標で、これは温度と似たような動きと言いましたので、補足しますと、例えば温度が100度のお湯っていっても、それが1リットルか2リットルかは全然違うので、それだけでは指標にならないんですけれども、冷めていく中で少し熱が上がったなっていうことを知るためには1つの助けになるのではないかと、そういうふうに考えています。
LINE未登録者へのサポートをどう考える
毎日新聞:ありがとうございます。あと私から1点ですが、経済活動再開時のリスク低減策として、LINEのパーソナルサポートを使うというお話がありました。LINEのパーソナルサポートの登録者、70万人を超えたということで、非常に多くの方が利用していると思うんですが、その反面で、県民の人口数というのは920万人なわけで、10分の1にも今、達していないという現状があると思います。LINEに登録されてない方に対するサポートというか、その辺りはどう考えていらっしゃいますか。 黒岩:LINEパーソナルサポートに入ってらっしゃる方は70万人ぐらいですけれども、LINEそのものを使ってらっしゃる方というのはたぶん全国で8,000万人を超えているというふうに聞いております。ですから、かなり多くの皆さんが使ってらっしゃるわけですね。それで、このLINEパーソナルサポートというのはこれまで、LINEに対するさまざまな、質問をしたりとか、いろんなことで不安に思われて聞いてみたいと、これができるまでは全部電話だったんですけども、電話だとなかなかこれだけニーズが高まってくるとお応えできないという中で、こういうパーソナルサポートといったものを整備して、1回登録するとそのあとずっとフォローアップしてくれるという形になっていますね。 このデータを今、どんどん蓄積をしているところでありまして、前にもお話をしましたけど、これも発熱していますかっていって聞いてきます。それで、発熱しているっていったときに、発熱したという人の数といったものは、ずっと集計していると、発熱者がぐんと増えていると。前に増えてきたときに、実は、ちょっと遅れて実際の感染者数が増えてきたと、そういう相関関係があるということをこの場でお示ししたというふうに思いますので、つまり、未来予測のデータでもあるということですよね。