「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文2)明日の宣言解除は厳しい
休業要請解除はどう進めていくのか
一手間といっても本当にバーコードを読み取るだけということになります。非常に簡単なシステムによって、まさに濃厚接触者を探す、自分が濃厚接触者かもしれないといった情報を、その人にお伝えすると。だから自分の情報は誰にも出してないわけですけども、そういった自分だけに情報が来るという、こういうシステムだとご理解いただきたいと思います。 日本経済新聞:分かりました。最後にお願いします。緊急事態宣言、今、神奈川県で出されていて、それがもし解除された場合に、知事のほうから休業要請の解除については段階的に行うという説明がありました。段階的に行うというのは、具体的にはどのように進めていくか、この辺りの説明をお願いします。 黒岩:これは今さまざまに議論しているところですね。ぎりぎりの議論を積み重ねているところですね。段階的っていうのはどういうニュアンスなのかということ、それは近日中にご提示したいというふうに思います。
本日「神奈川ビジョン」を提示した意義を教えて
毎日新聞:毎日新聞の木下です。私から3点お願いします。まず本日、「神奈川ビジョン」を示されましたけども、あらためて本日、「神奈川ビジョン」を提示した意義について知事から補足いただければと思います。 黒岩:ありがとうございます。われわれはこれまで医療崩壊を絶対防ぐんだといった思いで、神奈川モデルといったものを整備してまいりました。そして、かなりそれの成果が挙がっているといったこと、これは確認ができております。ただ、命を守るというために全力を挙げてきたわけでありますけれども、そのために県民の皆さまには大変なご不便、ご不自由をお掛けしておりました。そんな中でいよいよ経済活動も再開していかなきゃいけないという段階に入ってきたといったところですね。 じゃあそれをどんなふうに再開していくのかといった中で、これは再開したはいいけども、そのことによって一気に患者数が増えて感染爆発を起こしてしまえば、これは元も子もないわけでありますから、この経済活動を再開すると同時に、ずっとウオッチングしながら、どの段階に来たら、ここから先いくと危ないぞっていって、もう1回ちょっと皆さん自粛をお願いしますっていうことを申し上げなきゃいけないといったところですね。 基本的に国もそういう考え方を示していただいたんですが、さっき言ったように赤、黄色、緑っていうその中で黄色に入ったということを判断するすべというものが特に用意されてなかったわけですね。それをわれわれがこの段階でご提示したといったことであります。あくまでこれは緊急事態宣言解除後の話であります。いわゆる出口戦略という言葉がありましたけども、これは出口戦略という言葉ではないですね、これは。解除されて、出たあとの話ですね。出たあと、また戻ってこないようにするためにこういったビジョンを示したというふうにお考えいただきたいと思います。