2025年のTDRはどうなる?…35周年「ディズニーファン」杉田編集長に聞く
東京ディズニーリゾート(TDR)のオフィシャルスポンサー、講談社が発行する月刊誌「ディズニーファン」が1990年7月17日の創刊から35周年を迎える。25日発売の2025年2月号から創刊35周年特集がスタートした。パークからグッズ、アニメまで“夢と魔法のディズニー最新情報誌”の杉田光啓編集長(54)に25年のTDRなどについて聞いた。 【写真】2024年で見納めだったTDL「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」 刷り上がったばかりの新年号(2月号、1200円)を手に、杉田編集長はメガネの奥の目を輝かせた。「ディズニーファン」創刊35周年イヤーの開幕を告げる表紙は、ミッキーマウスがマジックで青い鳥を飛ばしている。「読者の皆さんに感謝の気持ちを込めて今号から1年間、スペシャルな企画を展開します」 目玉は過去最大級のプレゼントで、TDL(ランド)、TDS(シー)のパークチケットが1年間で総計1000人に、パークグッズが1年間で総計500人に当たる。チケットプレゼントができるのは公式スポンサーならではの強み。さらに7月に25周年を迎えるディズニーアンバサダーホテルの宿泊プランレポーター募集や9月に20周年の「香港ディズニーランド・リゾート」の読者ツアーなど、企画発表は次号以降も続く。 男女漫画誌、青年情報誌の編集者を歴任した無精ヒゲ風(長さは整えている)スタイル。好きなディズニーキャラクターはプルートだという。「ディズニーファン」編集部に異動した20年9月はコロナ禍を経てTDL「美女と野獣エリア」が報道公開されたタイミング。「取材班が入る中で、カメラのレフを持ったりしかできなかった」というが、歴史的復活が初仕事だった。 TDL開園から2年の1985年に中学(福井)の修学旅行で初体験。「滞在は4時間ほどでアトラクションと食事。遊園地のレストランでこんな立派な食事ができるのかと感動しました」 乗ったアトラクション「カリブの海賊」、「スペース・マウンテン」(27年新装オープン)、「イッツ・ア・スモールワールド」(25年1月15日から期間限定「withグルート」)は取材でも追い続けたいという。 「2月号は毎年、付録のカレンダーが最大の売りなんです。今回はポチ袋も初めて付けました」。カレンダーは、編集部が撮影してきたTDRの季節の写真が並ぶ。花形の4月はTDSのダッフィー。「2025年はダッフィーがTDRに登場して20周年ですから」 10月のハロウィーンまでは今年のパーク画像だが、来年はTDLクリスマスパレードのリニューアルが予定されている12月は「TDRトイ・ストーリーホテル」のクリスマス画像になっている。編集長は「映画が30周年なので」と言うが、未発表のクリスマスパレードの内容は「トイ・ストーリー」という“予言”になっているのかも…。権利を管理するライツ事業部を経験している編集長は、知っていても教えてはくれないだろう。(酒井 隆之) ◆杉田 光啓(すぎた・みつひろ)1970年10月7日、福井市生まれ。54歳。一橋大社会学部卒業後の93年に講談社入社。「コミックボンボン」「Hot―Dog PRESS」「BE・LOVE」「イブニング」の各編集部、ライツ事業部を経て20年から「ディズニーファン」編集部、22年に5代目編集長に就任。家族は妻と長女。
報知新聞社