【天皇賞】ベラジオオペラ 最内から頂点へ 残暑の影響が焦点 上村師「ポテンシャルが問われる一戦」
「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京) 果たして苦手な夏を乗り越えられたのか-。春は大阪杯を制し、宝塚記念でも3着に好走したベラジオオペラだが、3歳時に神戸新聞杯を夏負けで回避したように、残暑の影響が最大の焦点だ。 上村師は「決して状態が悪いわけではない」と強調しつつ、「大阪杯や宝塚記念に比べると、活気というか覇気がどうかという感じ。ただ、それが一概に悪いとも思っていない。精神面が成長したのかもしれないし、やっぱり夏の暑さを引きずっているのかもしれないし…」と慎重なトーンで現状を説明する。 ただ、直前の追い切りでは好調時と遜色ない動きを見せた。金曜も指揮官自らが騎乗して栗東BからCW、そして坂路で体をほぐす入念ぶり。「いつもと変わらない感じではあったね。涼しくなってきたのも、この馬にとってはいいから」と直前の雰囲気を語った。 引き当てたのは1枠1番。「最初のコーナーでゴチャつくのをうまく避けられれば、取りたいポジションが取れるいい枠」と歓迎し、「僕の思い過ごしか、それとも夏バテ気味なのか。とにかく、この馬のポテンシャルが問われる一戦になると思う」と気を引き締めた。メンタルの成長か、それとも夏の影響か。不安が杞憂(きゆう)に終わる最高の答えを出せるか注目だ。