<呪術廻戦>御所園翔太監督×瀬下恵介P 「懐玉・玉折」は五条と夏油の青春アイドルムービー!? 1年ズ鼎談も アニメ公式ガイドブック一部先行公開
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんの人気マンガが原作のアニメ「呪術廻戦」の第2期の「懐玉・玉折」「渋谷事変」の公式ガイドブック「TVアニメ『呪術廻戦』 懐玉・玉折/渋谷事変 公式ガイドブック」(集英社)が10月4日に発売されることを記念し、収録インタビューの一部が公開された。 【写真特集】五条、夏油の“青い春” 「呪術廻戦」第2期 珠玉の名場面!
御所園翔太監督と瀬下恵介プロデューサーの対談では、制作の裏側が語られている。
御所園監督は「『懐玉・玉折』は、『夏油が闇に落ちていく理由とその行動を、どう解釈してアニメに落とし込むか』という、自分なりの主題があったんです。なので、その主題をひたすら考えて作っていきました。結果、夏油が非術師を殺し、呪術師だけの世界を創ろうという行動は、夏油の一存だけで起こしたことではなくて、呪術界がずっと溜め込んできたストレスの山の上に、夏油自身のストレスが積み重なっていき、今回ついに決壊して行動するまでに至った、という解釈に行き着きました。この解釈を1本の軸にしつつ作ったのが今回の『懐玉・玉折』です。あとは言い方が難しいのですが、五条と夏油の『青春アイドルムービー』として作っている面もありますね。2人共格好よくて魅力的ということも重視した方がいいなって」と明かしている。
御所園監督は「『期待をいい意味で裏切る』ということが『呪術廻戦』の魅力の一つ」と感じているといい、「『懐玉・玉折』で言うと、五条と夏油の明るく楽しい青春ムービーから一転して、理子が死んで五条と夏油が仲たがいしてしまう。そこが物語として一番の『裏切り』ですよね。なので、その大きな『裏切り』にたどり着くまでは、『明るく楽しい青春ムービー』という真逆なものに振り切って、感情の落差を出そうと意識しました」と話している。
瀬下プロデューサーは、「懐玉・玉折」では、「五条と夏油を格好よく」を意識していたといい、「キャラクターを魅せるためには作画も大事ですが、画面の色や明暗も大切です。なので、画面全体のビジュアルを魅力的に保つことを意識しました」と語っている。ビジュアルについては「御所園さんのイメージを僕が理解して、そのイメージを現場スタッフに浸透させるために、PV第1弾を制作する段階でいろいろとすり合わせをしました。やはり映像を作るのが、一番イメージを共有しやすいので。かなり時間を取ってちゃんとやりましたよね」と話している。