【PGI事前情報】羽野直也、関浩哉に続く“第三の選手"は!?/ボートレース桐生・ヤングダービー
今節のキモ
114期最年少の羽野直也と115期の関浩哉は、今年が最後のヤングダービー(以下YD)となる。ともに既に制覇歴があり、もし今回優勝を飾れば、このタイトル初の2回目の優勝歴を残すことができる。そしてこの両者の比較は全く甲乙つけ難い。6年前の第5回で早くも優勝を飾ったのが関。これがデビュー初優勝でもあった。そしてこの6年間で4回の優出を重ねている。まさに『YDの申し子』といってよい。そして地元水面というアドバンテージもある。総合的な実績でいえば全選手中でも断トツなのが羽野。何しろ既にSG1回、GIでは4回の優勝歴がある。このタイトルも6年間で3回の優出歴、そして第8回を圧勝している。当地は3年ぶりとなるが、前回はGI(21年の65周年)で3勝しており、大きな不安点にはならないだろう。 この両者に続くのは、順当ならば、トライアルのイースタン(EY)&ウエスタンヤング(WY)を制した豊田健士郎と新開航だ。豊田は、5月からの新期だけで7優出5優勝と絶好調。EY優勝に続いて7月のボートレース甲子園(GⅡ)でも優出。このYDでも第6回で準優勝の実績があり、タイトル目前と期待が高まる。一昨年に最多勝を飾ってブレークをした新開は、昨秋にGI初優勝。YDでは昨年初優出している。WYは昨年に続き、今年は豪快無比な大外まくりで連覇を果たした。 23歳にしてオールスターで早くもSG覇者に輝いた定松勇樹は、年末に向けて賞金の上積みを図る。この定松に続き、既に九州チャンプの勲章がある末永和也、WYでは1号艇で優出した安河内健、さらに常住蓮と、佐賀勢の層は厚い。愛知勢もV圏内で粒揃いだ。昨年のダービーでの大健闘が思い出される吉田裕平の新期勝率はトップクラス。黒野元基も近況好調な上に桐生実績がある。スタート一発を秘める野中一平、前田3兄弟の長兄・前田篤哉もしぶとい。さらにもうひとり注目を集めるのが、8月6日に芦屋72周年で初GIを手にした入海馨だ。YDとは好相性で、第8回でGI初優出。昨年は1号艇で優出しながら涙をのんだが、今年はリベンジを誓う。 出場順位が下位でも、波乱劇や好配当の使者になってくれそうな候補も何人か挙げておきたい。まずは地元の大澤風葵だ。一時スランプに陥りA2級に降格していたが、近況は復調気配。お盆開催のFは残念だったが、その後の走りからは影響なさそう。中島秀治と澤田尚也の滋賀コンビはともに新期7点オーバー。びわこ開催のEYでは優出3着だった澤田への期待は特に大きい。 今回の出場選手で最も期が若いのは129期生で、この期からは藤原碧生、藤田俊祐、竹間隆晟の3人が出場。ルーキーに詳しいファンには既に名前が売れてきているが、全国のファンへ向けてさらに強烈に売り込んでほしい。
マクール