ダイエット、健康につながる道路の指標!? ヘルシー・ストリート・インデックスとは
ヘルシー・ストリート・インデックスとは
ヘルシー・ストリート・インデックスとは、都市計画において車中心の社会から歩行者中心へと方向転換をするための指標です。都市計画者、専門家、地域住民との協力で作られたこの指数は、「空気の質」「歩行者の通りやすさ」「緑地」「安全性」「公共施設へのアクセス」など、さまざまな要素を総合的に評価します。 これらの要素を数値化して道路に点数をつけることで、市区町村は改善すべきエリアを特定し、人々の健康と環境の向上のために具体的に取り組むことができます。 例えば歩道を広げる、自転車レーンを追加する、木を植える、車の速度を制限するなど、健康に焦点をあてた道路指数は、アクティブな移動手段や屋外活動を促し、同時に大気汚染や渋滞を減らす環境作りの指針を示してくれます。
健康的な道路への10の指標
1.歩きやすさ 道路は歩行者優先で設計されるべきです。歩道が広く、安全に横断でき、通路がきちんと整備されていることが重要です。 2.自転車インフラ 自転車レーン、レンタサイクル、安全な駐輪場の整備により、自転車を安全で便利な交通手段として推進します。 3.公共交通機関へのアクセス 公共交通機関に簡単にアクセスできるようになると、住民は自家用車の利用が減り、渋滞や空気汚染の削減に繋がります。 4.緑地 公園、庭園、街路樹を都市の中に取り入れることで、空気がよくなり、日陰もでき、街路での居心地がよくなります。 5.安全性 道路は安全を第一に考えて設計されるべきです。車の速度制限、歩道や横断歩道の照明を整備する、交通量を落ち着かせる等の工夫が必要です。 6.アクティブな移動手段 交通手段として徒歩とサイクリングを推進することは、身体の健康増進だけでなく、CO2排出量や渋滞も削減することができます。 7.大気の質 植樹、車両排出ガスの削減、電気自動車の推奨により空気汚染を軽減し、健康と道路環境を向上させることができます。 8.騒音規制 防音壁、交通整理、土地利用計画などを工夫して騒音を減らすことにより、より穏やかで暮らしやすい環境を作ることができます。 9.社会的公平性 社会経済的地位に関係なく、すべての住民が安全で健康な道路を利用できるようにすることで、健康状態の経済格差が縮小されます。 10.地域コミュニティの参加 地域のコミュニティに道路の計画や設計段階から参加してもらうことで、住民が自分自身の住んでいる街を形作ることができ、道路が地域のニーズを反映したよりよいものになります。