才能だけじゃない!「できるリーダー」とそうでもない人の決定的な差
■できるリーダーが備える能力 できるリーダーはP軸の課題達成力と、M軸の組織(人間関係)維持力の両方の行動をとる必要があります。今の自分は、P軸とM軸のどちらが得意か、今後はどのように考え、行動すべきかを考えてみてください。 もし自分1人だけで両方は難しそうだと思う人は、「シェアド・リーダーシップ」を活用し、例えば自分がP型、サブリーダーがM型リーダーシップを発揮することも可能です。すばらしいチームをつくるためには、P軸とM軸の両方が必要となります。
このように自分の長所と短所を理解し、長所をいかし、伸ばし、短所を改善したり、人に協力してもらうなどして、リーダーシップを高めていきましょう。 青山学院大学陸上競技部は、お正月に行われる箱根駅伝などで何度も優勝するなどのすばらしい成績をおさめています。チームが強いというだけではなく、チームワークもすばらしいとまわりから高く評価されています。その成功には、原晋監督のすばらしいリーダーシップが大きく影響しています。
原監督は、課題達成力と組織(人間関係)維持力を合わせ持つPM型リーダーです。箱根駅伝などの全国大会で優勝するという高い目標の達成と、チームワークづくりをバランスよく行い、チームの成功とメンバー1人1人の成長へとリードしています。 ■状況によってリーダーシップを変えよう リーダーシップのスタイルはどれか1つに決める必要があるのでしょうか? いいえ、リーダーシップのスタイルは1つだけに決める必要はなく、メンバーの経験やスキルと取り組む内容の状況に応じて、柔軟に変えていくことが大切です。この考え方を状況対応型リーダーシップと言います。
状況対応型リーダーシップには「指示型」「支援型」「参加型」「目標設定型(達成志向型)」という4つのスタイルがあります。 指示型 リーダーがメンバーに具体的に細かく指示を出すスタイルです。まだ経験やスキルの少ない初心者のメンバーに対して効果的です。 支援型 メンバーが自分で考え、行動することをリーダーが支援するスタイルです。多少、経験やスキルがある中級者のメンバーに向いています。 参加型 リーダーがメンバーと一緒に目的・目標や意思決定などを考えるスタイルです。ある程度の経験やスキルがある中上級者のメンバーに向いています。